北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

真夏の山小屋としこ日記

8月11日〜16日
小屋番OG、OBで賑わって、冬期小屋も囲炉裏端もいっぱいになりました。山形の大農家嫁ぐことになった ひかるちゃん は、昨年小屋に置いていったダウンや着替えをとりに帰ってきました。勿論、彼のさとしくんと一緒に…パプリカぬ出荷最盛期で漸く休日をとって来られました!とはちきれそうな笑顔をもんぺ姿に包んで現れました。平の方から針ノ木谷をとおってきた塩チャンは、平の渡しで松下大先生に会い、一緒に登ろうと誘われましたが、先に来ました と言って到着しました。本当に松下くんが針ノ木谷あたりに居たのかな?としんじられないくらい曖昧な情報で耳を疑った程でしたが、次の日、大きなザックを背負って到着しました。
その他、スキーのスペシャリスト吉川夫妻、バンブーの若きホープ けんとみほ。岡ちゃんといつものメンバー合わせて13名のスタッフが集合しました。お客様も満員となり、真夏の夜の船窪小屋は老若男女、エネルギーいっぱいで満ち溢れていました。お父さんが諸用で下山してしまい、お酒大好きなピーター氏には物足りない処もあったかも…それをしっかり補い、なおかつそれ以上のロマンと夢を船窪小屋の住人全てに与えてくれたもの、それは通称 ミュージシャンのまっちゃん 素晴らしい演奏でした。
この夜、真夏の夜の船窪小屋は素敵なアコーディオン演奏の音色に包まれ、星空の下、眠りについた。動物たちや花影に宿っていた蝶たちにも楽しい夢を見させてくれたことでしょう。消灯をすぎた頃、炉端に敷き詰められた布団の中からは、ものすごいイビキと、安らかな寝息が 聞こえていました。ときちゃんもペンバサンも大勢集まってくれたお手伝いのみんなにすっかりとけ込み、日頃の疲れもどこか吹っ飛んでしまったように活きいきと楽しそうに働いています。本当にみんなありがとう!こうしてみんなが集まってきてくれるとき、母さんはしみじみと幸せを感じ、ここにいることが出来てよかったなぁと実感することができるのです。ペンバサンがネパールからお土産に持ってきてくれ飾ってくれたタルチョが不動沢からの優しいそよ風にはためいて遠くに連なる名峰達も一段と宇宙に近づいて見えます。真夏の夜の楽しい演奏会。小屋の片隅で主を待ちわびていたアコーディオンも、今夜の主人の訪問を喜びすべての人々の心に灯を与えてくれました。ほんとうにありがとう!


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