北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

二年ぶりの井上日誌

久しぶりに登場しました一昨年アルバイトに入った井上です。今日は大阪からヘリコプターによる荷上げの手伝いに参上しました。
船窪小屋には20名以上の応援が入山しているので下での応援を指示されましたので、現状をレポートしたいと思います。

五山5時半過ぎ、七倉三層前に2台のダンプカー(4t、2t)が終結。二台には本日荷揚げする物件が整然と積載されています。おとうさんとMさんほか1名、計4名で東電のゲートが開くのを待ちますが、6時半開門で、やや遅れ気味。高瀬ダムのジグザグを登り、右岸の地位差はトンネルをくぐり、ダム湖沿いを東沢出合のヘリポートに到着。8時にヘリコプターが飛んでくるので早速作業開始。先ず「モッコ」を地面に広げます。モッコとは1cm径くらいのロープを15cm間隔で編んだ網の4隅に、親綱がついたものです。網の部分に荷物を置いていって、4本の親綱えへりに吊ります。ダンプの荷台から次々にモッコに荷物を積んでいきますが、荷重制限がありますので、1つ1つをお父さんがチェックして、1つのモッコ辺り、。500kgとなるようにします。やっと2つのモッコが完成したところで、ヘリ到着。へりの燃料積載の間に、5つのモッコの荷造り完了です。
午前八時半頃、アエロスパシアルSA315Bラマ(4人乗りで少し小さい)はエンジン始動、整備員の人が手際よくモッコを掛けて軽々とダム湖の上に飛び上がっていきました。往復約10分、途中で燃料をもう一度積載し、5つのモッコは焼く1時間で船窪小屋へ。最後のほうは稜線に少しガスがかかって心配でしたが、無事荷上げ完了。予定日にきっちり荷上げが出来たのは3年ぶりだそうです。最後の便で下りてきた空き缶、空きボンベをトラックに積んで10時頃には終了。
文明の利器の威力を観た一日でありました。


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