北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

7月31日 15度 晴れのち曇り

朝から荷上げのヘリコをずーっと待って、9時過ぎ漸く待望の物資が爆音とともに届きました。
26日に荷上げのため下山したお父さんは、今日で6日間下界に滞在です。小屋明け以来、快晴の日は3日程あったでしょうか・・・。なんともお日様の恵み少ない1ヶ月でした。

お客様の数も昨年より大分少ないようです。
28日から穂高の勝野さんが友人とともに道普請のため来ています。友人は1日のみで3日目に下山しました。
28日は大町保健所によるチェックの日でした。予約のお客様は歩援助のチェックマンでしたが、他に数人と小田原の鈴木さんが簿ランチアで参加し、賑やかな一夜となりました。チェックマンの中には七倉荘の弟も食品衛生係として、入り一緒に登ってきました。
勝野氏はこの春、ヒマラヤのマナスル峰8165mへ登頂し帰ったばかりです。
ほやほやの8千メートル峰登頂者です。
そのときの興奮と歓喜を体一杯にまとい、現在も必ず登頂時の様子を語り、周りの人々に夢を与えています。
勝野氏が8千メートル峰登頂に成功した陰には35年以上連れ添った奥様の力と支えがあったのです。その裏話を語る彼はまるで妻を嫁とる青年のように純粋です。話を聞いている老若男女全員を感動の渦の中に巻き込んで時々は爆笑となり、炉端の一夜は過ぎていきました。
29日ヘリ予定が伸びて31日となった今日、荷揚げされた野菜やそれぞれの品々を種分けしていると、「手伝いに来ました!」と突然現れたのは、長野市にすむ玉井君です。彼は5年前に放映された「小さな旅」のときのボッカ隊のメンバーです。あの放送以来時々現れては道直しや荷物運びなどを手伝ったくれているさわやか青年です。
「おー、丁度いいところへきてくれたね、みんなでお茶飲んだら岩室へ野菜運びだ!」ということになりました。若い力の助っ人に私もペンパさん勝野さんも笑顔が隠せません、全部終了したのは昼近くになり、私は今日登って来た生ニンニクを入れたペペロンチーノをつくり昼食としました。

玉井君は夕方から会議があるとかで、1時頃下山しました。一陣の風のように現れ、力仕事をこなして帰っていった若者に心から感謝です。
1日から南アルプスへ縦走に出掛けるという勝野氏は次の日早朝下山しました。
昨年テント泊された神戸の相馬さんグループ10名は針の木経由で扇沢へ向かいました。

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