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10月22日栂池を発ち、エベレスト街道カラパタール(5543m)、アイルランドピーク(6189m)へ行ってきました。
このコースは4年前の1999年10月、ゴーキョピークへ登った時、ポルチェンガまでは通った道でしたので、いろいろと思い出しながら懐かしく歩かせてもらいました。(今回6名で行きましたが、4名は同じメンバーでした)

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カラパタールにて、エベレストを背にして二人とも嬉しそうです。

カラパタールへ高度順応を兼ねて始めに登り、6名全員が登頂することができました。カラパタールとは「黒い岩の山」と言う意味だと言うことですが、真っ白いヒマラヤの秀峰を背景にした黒い丘のようなところでしたので、エベレストを間近に見ることができました。夫は今回が4回目のヒマラヤでしたが、エベレストを目前にして感涙にむせんでいました。
カラパタールへのルートは厳しく、空気の希薄さと急登に悩まされました。


アイルランドピークBCにて、登頂を終えた隊長とメンバー

次に目指すはアイルランドピークです。Bc(5150m)へは全員行くことができましたが、私とともに女性で参戦した戸塚広子さんはBcで断念しました。私共もBcから上は希薄な空気に悩まされAc(5600m)まで登り、次の日登頂することをあきらめてしまいました。

アイルランドピーク(6140m)へ登頂できたのは隊長の松原氏とシェルパのサーダー(パサンマルグ)の2名でした。二人は記録的な速さで頂上を極め、Bcから往復7時間という快挙を成し遂げました。
隊員は6名でした。「船窪小屋ファンクラブ・アイルランドピーク登頂隊」という隊名をつけ、楽しく山行を終えることができました。


ペンパ家にて。中央のピンクが奥さん。

パサン夫妻とメンバー。パサン家にて。

今回シェルパは4年前の夏に船窪小屋を手伝ってくれたパサンマルグでした。帰りのカトマンズでは、今年、船窪小屋で道を直したり、手伝ってくれたペンパラマの家で、奥さん手作りの「ぎょうざ」で昼食のもてなしを受けました。
そして思いがけずペンパの家で白馬で喫茶店をやっている東京の女性で私共の友人の知人にも会いました。
そして政情定まらないネパールの首都カトマンズに丸2日間停滞を余儀なくされ、ゆっくり寺めぐりなどさせてもらって11月14日午後、栂池へ帰ってきました。

栂池も異常気象ゆえか雪が降り、アイルランドピークのAcより雪がいっぱい積もっていました。翌日11月15日は待ちかねていた待ちかねていた留守番の人たちとともに野沢菜漬の摘み取りに入り、休みの時間など無く、12月6日、大根漬けが終わりましたので、そろそろ休日をと思っておりますが、窓の外にはまたまた・・雪が降り始めたようです。

22日間好天に恵まれましたので、写真も良く撮れました。(写真をクリックする拡大写真が表示されます。)

松澤寿子