|
 |
選手達の あふれる笑顔に支えられ |
雪降る山の ボランティアは続く |
 |
2月28日、29日の2日間、スペシャルオリンピックス長野大会にボランティアとして参加しました。昨年夏、大塚さんが次男の裕之君と船窪小屋へ来られた時、SO(スペシャルオリンピックス)のことを、詳しく知ることができました。裕之君はこの大会にアスリート(選手)として参加することになっていました。母親の好子さんも、彼を引率してくるので、私にもボランティアをしてみないか、とのお誘いでした。
かねてより、一度は参加してみたかったボランティア活動です。私にできることがあるかもしれない、と思い、窓口のある白馬村役場へ行き、申し込み書類をもらってきました。夫と共に参加できればと2名分の用紙を用意したのですが、彼は気が進まなかったようでしたので、自分の分だけ記入して送りました。
数日後、「ボランティアNO.001187」という番号をもらい、SO長野大会にボランティアの一員として参加することになりました。私は白馬佐野坂にあるクロスカントリーの選手達を誘導する係りです。スポーツを楽しみながら参加することに意義のあるこの大会は、勝敗にこだわらず最後までやりきること、達成することに、すべての喜びを見出すことです。日本のアスリートは30名位。今回は日本選手を対象にした国内大会ですが、フィンランドやチェコ、中国、香港などの選手も大勢参加していました。
私は長野県の選手を受け持ちました。7名参加しています。控え室から出てくるアスリートをマーキングエリアへ誘導し、マーキングが終わったら、スタートテントへ誘導することの繰り返しです。マーキングしてからスタートするまでの間、アスリートはウォーミングアップしたりしていますので、スタートでゼッケン番号を確認したらまだ来ていなかったりという小さなハプニングが続出し、私のよう年配者も若い人達も、お昼頃には大分疲れが出てきました。
競技が終わるたびに、表彰テントでは表彰が行われ、マイクを通して晴れやかな雰囲気が伝わって来ますが、地味な私達の活動には晴れやかさより、確かさを要求されています。
日本SOの最高幹部であり、大会長でもあられる「細川多佳子」様が2日目には白馬会場へもおいで下さり、表彰式に参加されていました。さわやかで笑顔の美しい方です。この大会につぐ、来年の世界大会にと、大変お忙しい毎日をお過ごしと聞いていります。お体を大切に頑張ってくださいと祈りました。
28日は快晴、29日は小雨混じりの雪の日でした。2月29日PM4:00長野市の宿舎へ帰るアスリート達と家族の皆さんを見送り、最終テントを片付けて、私の2日間のボランティアは終了しました。来年の世界大会にはどんな感動があるのでしょうか。
*
3月1日はお客様も少なく、ホッと息をつかせてもらいました。
夫が昨年11月から通っているフィットネスクラブへ私も今日から通わせてもらうことにしました。昨年一年間ご無沙汰していたので、ウェルネスクラブ神城の仲コーチとは久し振りにお目に掛かりました。仲コーチは髪にウェーブをあて、少し若くなったようで活き活きとしていました。
それと70歳を迎えた若井ご夫妻の元気な姿にも、お会いでき、感動的な時間を過ごすことができました。
岩井ご夫妻はペンションのオーナーで、今は、ご子息を手伝う程の仕事の他は、もっぱらスキーや山歩きをして居られます。1昨年には2人で船窪小屋へ登って来られ、1泊して、次の日は蓮華から、針ノ木、爺ヶ岳を廻り、下山されました。その健脚ぶりも日頃からの体力維持に努めて居られる成果の賜物なのだと思います。今日はお二人の元気な笑顔に会えて大変感激しました。
*
3月4日 昨日はひな祭り、アルバイトの中の唯一人の女の子”愛ちゃん”の為にちらし寿司を作りました。雪深い信濃地方では、節句はすべてひと月後れでとり行われますが、全国的に女の子は3月3日をひな祭りと思っているので、今日はお母さんの手造り料理でもてなしてあげようと思います。
春巻きやカボチャ、すいとんの他、私のつくるおやきは、バイトor居候の大好物です。野沢菜、あずきくるみの2種ですが、「こんな美味しいおやき初めてーッ」と大好評です。夏にはできるだけ山小屋でも造り続けたいと思っています。
*
3月10日 新潟の田村さんから手紙をもらいました。3月6、7日のベルグ杯争奪スキー大会には、お母様の喜寿祝いの為参加できない旨の内容でした。その後ホームページを見直したら載っていなかったよ!とのことでしたが・・。実はお父さんにパソコン掲載を頼んだつもりの私の不注意でした。申し訳ありませんでした。
第34回ベルグハウススキー大会は60名余りの参加者のもと、盛大に楽しく終了しました。毎回大会運営の総指揮をとって下さる内川会長のもと、ちらつく春の雪を受けながら、チャンピオンコースにて、回転、滑降が行われ総合優勝は産まれた時から参加している若者、楯直己(18歳)が栄光のトロフィーを手にされました。船窪小屋関係では、夫宗洋と松原氏が代表出場しました。今年の夏山へはベルグ杯参加者の中から半数以上が登るといって居ります。その為にも今後はツアースキーやスノーシュー山行を計画して、体力維持に努めてもらい、七倉尾根をバテずに登って欲しいものです。
ところで、ヒマラヤへ行かれた落合氏は無事帰国されました。近いうちにひょっこり顔を出されることと思います。
*
ベルグ杯が終わった8日、9日は快晴となりました。12月末に来られ3月9日に帰られる青森の伊藤さんを案内して栂ノ森迄行きました。彼女と友達の嶋根さんは歩いて、私と夫はスキーを履いてです。
鹿島天狗尾根から白馬乗鞍まで、稜線に巻き立つ雪煙を介添えて北アルプスの連峰は私達を呼んでいます。「弘前にはこういう山はないねェ」と彼女は大喜びです。栂ノ木カフェテリアでソフトクリームを食べ、記念写真を撮って、彼女達はゲレンデ脇を歩いて下山しました。私と夫は栂ノ森ゲレンデを滑り、寿子は早目に、宗洋は思いっきり滑って帰りました。
9日に伊藤さんが帰郷すると、朝食担当の寿子は2倍近く忙しくなります。
冬シーズンもあと1ヶ月ほどです。朝の新鮮な空気と太陽を浴びて、寿子は元気で頑張っています。
船窪小屋ファンの皆さん、時間があれば遊びながら会いに来てネ。待っていますー!
  
(5月の船窪小屋。ヘリコプターより)
平成16年3月10日 寿子
|
|

|
|