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ふなくぼ だより
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2005 5月号
5月25日 (火)
毎日が流れるようにすぎていきます。先週土曜日は烏帽子の会(山博友の会外郭グループ)の山行で「戸谷峰」へ登ってきました。「寿子さんは北アルプス級の山でなきゃ、山じゃないと思っているんだからー。」と友人に言われてからは、努めて里山に行くようにしていますが、なかなか日程が合いません。戸谷峰へは国道254号線脇から野間沢沿いに急登を登り、2時間ほどで山頂へ到着しました。少し霞んでいますが、北アルプスが一望でき、特に常念岳の奥に、槍穂高連峰が眺望できたのには感激しました。途中、二輪草がいっぱい咲き、さわやかな花々に迎えられた山行でした。
そして今日24日、お父さんと二人、漸く七倉尾根へ来ることができました。
”甘き香に 頭上仰げば 石楠花は 満かん飾りで道ふさぐごと”
先日の戸谷峰山行で、まだ足にけだるさが残っていますが、漸く来ることが出来ました。
登り口の広い草地には雪解けの時落ちてきた石が、いくつもあります。1つづつ拾ってかわらへ投げながら、丸太で道がふさげられているのを切り片付けながら行きます。4月はじめにお父さんが見に来たときにつけた、赤印が奥のほうにかすかに見えています。
新しい道の付け替えはやらないことにし、今の道をもう少し登りやすくすることにしました。
今日は、秋に落ち葉が積っている処を、ゴミカキで落としながら、道直しの点検をしに来たのです。落ち葉をかき落としながら進むと、元大町営林署の看板の所まで、2時間以上かかりました。ここで持参の弁当を食べ、少しゆっくりし、私は帰るつもりでしたが、お父さんはもう少し登れば「お立ち」の上部に木が倒れていると思うので、それを片付けて帰るというのです。少し登ってふと見ると、薄ピンクの鮮やかな色の塊が、あちこちに現れています。「お父さんシャクナゲ!」と叫びます。「オースゴイナ」すっかり見とれてしまいました。「カメラ、カメラ」と騒ぐ私に「暗くて駄目だ、もう少し行きゃいくらでも咲いてる。あせるな!」とのこと。
”夫と来し 七倉尾根は 日に映えて 満かん飾りの 石楠花の花”
次々に現れる石楠花林は、すべてに満開か八分咲き五分咲きの状況です。未だ硬い蕾のもいっぱいあり、来週頃も十分見頃かと思われます。「お立ち」の上には矢張りお父さんが予想したように丸太が倒れて、道を塞いでいました。持参のノコギリでその丸太を切り、今日はここまでで帰ることにしました。ここから上部は針葉樹帯をなるので、落ち葉はありません。
今度は5月末か6月初旬になると思います。天気の良い日に朝早く登りながら、すこしずつ登る道を歩きやすくしていきたいと思っています。岐路は「ゆうぷる木崎湖」でプールへ入り、30分程水中ウォークして帰りました。
松澤 寿子
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