2008年 5月その2
4月16日晴れ
大町市立病院にて診察の日です。骨密度は年齢相応ですがもう少し高めたほうがいいということで、週一回早朝に飲む薬をいただいています。
そしてリハビリ棟にて手首のリハビリをやってもらうのです。
Kさんの施術に比べると10分間で済み、とても満足できるものではありません。今週日曜日20日にKさんの出張により、やってもらうことになっています。遠い大宮からですので、何度もお願いできませんが、病院の先生には内緒の施術となります。もう大分回復しているのですが幾分かある腫れが引けません。事故から3ヶ月を迎えようとしているのですが、ケガに対する甘い認識が回復を遅らせているのかも知れません。
4月19日晴
昨日の雨が嘘のように快晴の朝を迎えました。Fさんも来られたので、Hご夫妻と私、お父さんの5名で栂池自然園へ行きました。
ゴンドラを栂の森で、降り、ロープウェイに乗って終点下車。それぞれ若者、中年、高年男女、年代は様々ですが行き着く場所は栂池自然園です。ロープウェイの窓からは林道上部から底雪崩があった場所がよく見えていました。到着した自然園駅にはペンション星の家オーナーであるKさんがインストラクター役として、入山チェックのようなことをしていました。
そして、林道は滑ったり、歩いたりすべて禁止しているので守って欲しい旨の説明がありました。下山時のロープウェイは無料乗車できるとの説明に皆さん安堵していました。
栂池ヒュッテは開館してあり、除雪に大忙しのようです。ヒュッテ前発10時過ぎ、大雪原をスノーシュー&輪かんじきでスタートし、1時間過ぎに雪の時季しか歩けない丸山へ到着です。
山頂からは遠く鹿島槍、五竜、八方、白馬連峰が望めました。
H夫妻、Fさん共に大満足です。
フッチーさんもDVD、山岳写真共にアマチュアカメラマンの域ですが、H氏も新陽新津カメラクラブに所属するベテランアマチュアです、山博で始まる大町市内から見えるアルプス展では見事入賞しております。
4月17日から2泊され、この日を迎えたH夫妻。境からかけつけて初めてのスノーシューに挑んだフッチーさん。私もお父さんも遥か彼方に米粒のようになって動く人影が無事山行を終え下山してくれることを願っていました。
丸山で大休止をとって下山となり、ヒュッテ前に着いたのは11時半。早い時間なのでゆっくり昼食をとり、12時半下山しました。
下からはスノーボードの若者やスキーヤーの皆さん登って来ますが、雲行きは少しずつ変化して、先程までの山頂はすべて雲の中に入ってしまいました。
”ああ嬉しい、今日が晴れてよかったねエ”と5人共々にくったくのない笑顔で帰途につきました。
4月27日曇りのち晴
山博友の会「烏帽子の会、大渚山行」
”湯峠は 雨飾、大渚 対峙して ざらめ雪に足とられ行く”
3日前下見に来たときは駐車場までだった道路の除雪も、今日は憮林亭との分岐まで除雪されており、この分だと大分短縮されそうだ、と心密かに山頂往復の成功を思ったのです。
というのも、お父さんと二人できたときは昨年もそうでしたが2度とも山頂へ行けず途中までだったのです。
早朝ショボついていた小雨も湯峠着の頃はすっかり上がり、雨飾山も、大渚山も山容を現してくれたのです。湯峠から見る大渚山は何とも遠く厳しそう。ゆったりした稜線だけれど雪山の登りはきつい!
スノーシューでも輪かんでもなく、皆アイゼンを装着する。アイゼンの方が足運びが楽だから・・・という理由によります。
苦しい登り、太股が悲鳴を上げ始め、”私はここで待ってます”といいそうになったりしながら、なんとは皆に着いて行く。「ここが一番着角でフィックスザイルを張ります」とお父さん他若者が張る。
先頭を行くHさん、さすが職人さんだけあり、長沓だけれどしっかりしている。彼が太い木にザイルを結びアイザイレンしてくれる。12名のグループに一人でも滑落者が出たら大変である。
安心のザイルにつかまって次々に登りホッとする。右手にゆったりと雪面を敷き詰めた前庭の上に大渚山頂が見え、直ぐ到着する。
湯峠で対峙していた雨飾山は更に高度を上げた故かどっしりと美しく青空を背に聳えていたのでした。
信越の国境の山々は指呼の中、雲は程よく散って催行の眺望となりました。
下り1時間半で駐車場へ、小谷温泉山田旅館にて入浴し、日焼けした顔に笑顔も楽しく、お土産にいただいたこごみを分け合って帰途。解散となったのでした。
4月28日晴
昨日の疲れも消えやらぬ中、戸倉山麓へこごみを採りに行くことになり、5時20分自宅発、戸倉山駐車場6時30分着でおにぎりを食べ、いざ出発。2人のほか誰も居ません。
若しかして少し早いのかな?小鳥達に迎えられ一年ぶりに山の幸を頂きに来たことを諏訪神社に報告して登り始めます。道の脇にはまだ残雪があり、その消え際にこごみの新芽がにこやかに顔をのぞかせていました。
「雪消えの斜面に芽吹くこごみ等は 行列つくり我をむかえり」
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