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北アルプス発・ふなくぼだより


松澤寿子の「2002年・夏小屋番を振り返って」
夏の間、毎日一句と思っていたのですが、そうもいかず、少し詠みためた句をご紹介します。

長丁場 行く尾根路を案じ発つ 登山者の背に朝陽さしくる (7/21)

蒔もゆる 囲炉裏端に集い来て しわ多き顔幼時を語る (7/31)

雨足の 瞬時のうちにおそいきて 登山者達はずぶぬれてくる (8/2)

繁忙を 手助けに来し若き娘の 別れを惜しむ水汲みの朝 (8/18)

雨蓋を 外したような青い空 又三郎がゆきて秋くる (8/20)

霧の中 旅立ちてゆく背に向けて 安全の鐘打ちて祈らん (8/21)

ゆらゆらと コップの湯気が舞い上がる 気温下れる炉端の朝は (8/21)

4泊を 過して帰るなじみ客 名残深げに振り向きてゆく (9/16)

霜降れば 赤と黄色の大合唱 山並みみんなが笑ってる (9/19)

沖縄の 乙女の民謡を山で聞き 名月の夜はほのぼのとして (9/21)

チャランゴと 三線の音に包まれて 船窪小屋の夜は更けゆく (9/21)

もみじなす アルプの山に霧立ちて 旅人の秋は過ぎてゆくなり (10/6)

天落葉の 枝に触ればはらはらと 黄金の松葉舞いおりて散る (10/8)

再開を 喜び合って涙する 小屋仕舞の時静かに迫りきて (10/8)

小屋閉めは ビールも水もサービスと 言えば笑顔の渦が湧く (10/12)

天水のタンクの水を抜きながら 快晴の日の雨乞い想う (10/12)

晴天の 峯にたたずむ山小屋に 感謝を込めて小屋仕舞となる (10/15)

船窪小屋のランプです。
 
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