北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

佐々家の皆さん勝野さんがガイドにより朝6時出発

8月2日(晴れ)14度

佐々家の皆さん勝野さんがガイドにより朝6時出発。12時の渡し船に間に合えばいいといって行きました。
勝野さんの名ガイドにより無事平の小屋について欲しい。私もお父さんも祈る気持ちで送り出しました。

久々の快晴となり、布団干しをすることに。
4人で汗だくとなり、午前中に終了。「もう平の小屋に着いたと思うで、電話してみろや」という指示で、電話を入れます。
「未だ、着いていません。2時の便になるのでは。」とのこと。
「えらい時間が掛かってるなァ。勝野さん道でも間違えたかなァ。そんなに間違える所もねえしなあ・・・」
今日もお客さんは順調に集まって来られています。布団干しした分仕込みが遅れてしまっていますが、なかなか”気持”が乗らず、あたふたと狭い厨房でぶつかり合いながら、
「もう着いたかね。何にも無きゃいいけどね」等と、ひかるちゃんと話しながら「お父さん、電話してくださいね」
「いや、まだ早い。5時20分の便だで、6時ころでなきゃ小屋へは着かねェ。もう少し待て!」
それでも気が気ではありません。

そして6時過ぎ、平の佐伯さんから電話が入り、
「今、到着されましたよ。奥様が大分お疲れのようですが」
「あーよかった」
兎に角着いてくれたと聞いて、皆で歓声をあげたのでした。
「ガイドの勝野も泊めてもらいたいが、よろしく頼みます。」
とお父さんの声も安堵の声に変わっています。矢張り若夫婦はともかく、両親様にとっては難度の高いコースだったのでしょうか・・・。ご先祖様の足跡をたどる山旅は厳しいものになったようです。


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“佐々家の皆さん勝野さんがガイドにより朝6時出発”に対するコメントが1つあります。

  1. 佐々智美 さんのコメント:

    船窪小屋の皆様

    こんにちは、佐々です。
    先日は大変お世話になり、本当にありがとうございました。

    七倉からの登りは、前日にお話しして頂いていたのか、下山される皆様に「佐々さんですか、小屋のお父さんとお母さんが心配されていましたよ」とすれ違う度に声をかけて励ましていただき、ゆっくり歩みを進めて到着することができました。

    途中、雷鳥や、可憐な花を咲かせる美しい高山植物の出迎えをうけ、小屋に到着した時はほっといたしました。小屋ではご宿泊されていた方々も含め、皆様に温かく歓迎していただき、感激いたしました。

    翌日は、お天気に恵まれましたが、前日の疲れと、暑さもあって少しバテ気味で、引き続きスローペースとなりました。

    大変でしたが、晴れて清々しい空の下、谷をヤナギの綿毛が雪のように舞う光景がとても幻想的で、この道を歩ける喜びを感じながらの山歩きとなりました。

    勝野さんには親身にガイドしていただき、御陰様で無事に平の小屋まで辿りつくことができ、心より感謝しております。

    また、本日ブログを拝見して、こんなにご心配してくださっていたのだと知り、心より有難く思っております。

    不思議なご縁で、たくさんの方に助けられ、両親と共にこの道を歩くことができたことに深い感謝の想いを抱くとともに、ご先祖様も同じように助けられ命をつないだことを今に至るまで大切に思ってくださり、道を守ってくださっている皆様の心に触れ、胸が熱くなる思いでした。

    たくさんの想いがつまった針の木古道が、これからも多くの方に歩いていただけますよう願っております。

    皆様のご健康と、登山の安全を心よりお祈りしております。

    追伸
    今回の山旅の写真をアップしました。宜しければどうぞご覧ください。
    http://mysco.jp/mike/tateyamatozan/index_6.html

    佐々

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