北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

ガンコウラン 花火のような花が咲き 霜降る秋に実を結ぶ

9月1日 晴れ 15度

ガンコウラン 花火のような花が咲き 霜降る秋に実を結ぶ

真夏日に シラネアオイは種となり 猿の親子がむさぼりている

今年こそ「豊作」と思っていた黒まめが意外とまばらですが、身が大きく、この頃は少しずつ色づいて、緑の葉かげから濃紫の玉がのぞいてくれるようになりました。
お客様は予約なしなので、天狗の庭方面へクロマメ摘みに出かけました。
カンカン照りの太陽は少しの距離を歩くだけでも汗ビッショリになります。久しぶりにの稜線は所々色づいて秋の近さを感じます。
お花畑の花達は種となり、ウメバチソウの”白”が爽やかです。
”ワレモコウ”の群落が行列を作って迎えてくれ、幼い頃田んぼの道が思い出され、懐かしさが込み上げてきます。天狗道中間まで来ると、クロマメの紫が目立ちはじめ、ジッパー袋は少しずつ良が増し始めました。
「去年よりずっーと多いネ、ありがとう。今夜はジャムにしておけるね。ほんとにありがとう」
クロマメ達は次々と私の目の前に現れ、30分ほどでジッパー袋は大分重くなってきました。
汗ばんだ体を気持よく不動沢からのそよ風がいたわってくれます。「花イグチ」もいっぱいに傘を広げて”ここに居るよ。取ってもいいよ”と催促しています。
「今日はクロマメちゃんが目的なんだよ。イグチくんはちょっと大きくなりすぎだね」なんて言いつつも、小ぶりなのは10本程いただいて帰路につきます。
アキアカネ達が風に乗って登って来、稜線の風に吹かれて涼しそうに飛び交っています。もう秋ですね。お花畑にいっぱい咲いている紫青色のリンドウが「秋だよー」と話しかけています。

クロマメとイグチを抱いて、小屋に帰ると一輪車に土石を入れて運んでいたお父さんとペンパさん、「いっぱい採れたねー」と言ってくれました。
シーズン始めから運び出したヘリポート用の土石は日々の努力により、そろそろ完成に近づいているようです。次の荷上げは9月7日です。その時にはパイロットさんに上空から確認してもらえるとか・・・・。
早くヘリポートが仕上がる日が待ち遠しいよ!


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“ガンコウラン 花火のような花が咲き 霜降る秋に実を結ぶ”に対するコメントが3あります。

  1. さんのコメント:

    9月19日5名で予約させていただきましたのでよろしくお願い申し上げます。
    天候悪ければ、後ろの休みにずらすつもりにしておりますので、直前に又ご連絡いたします。

    お盆に平の小屋から針の木古道をと思いましたが、あいにく天候悪く中止しました。今年は整備をすごくしていただいてるとお聞きしましたので、是非と思っております。

    クロマメの実って、黒豆のことではないですよね。どんなのか見たいものです。

  2. 栗本 さんのコメント:

    9月2日に1泊させて戴きました。いろいろとお世話になりありがとうございました。無事高瀬ダムへ下山しました。
    今日の台風通過で夏の晴天は終わり、9月秋山に入りますか?
    手作りの料理に、ビデオによる針の木古道復活の説明、山小屋の昔からの変遷の話と、いろいろと伺いました。
    早速、今回の山旅をHPに掲載しました。時間のある時に覗いてみてください。
    松沢様、ペンバさんにも宜しく。
    昨年のチョーオユーの様子も詳しく書いています。

  3. 風待ち人 さんのコメント:

    9月8日、初めて船窪小屋に登りました。
    囲炉裏の匂いがとても懐かしくダムに沈んだ生家を思い出しました。
    台風の雨の樹林帯はコメツガの大木が風情あり、急登も苦にならず天狗の庭にひょこり出た時は感激!「おかぁさん」(年齢も近いのにごめんなさい)に会いたいので一緒に登ってねと言う友人の案内で訪れたのにすっかり虜になりそうです。豪華な景色、おいしい手の込んだお料理、外のテーブルでのコーヒー。
    下山道で雷鳥、チョウゲンボウ、20*15センチのガマガエル、しつこいスズメバチ
    を静かにやりすごし、深い樹林からフィイトンチットを浴びて実り多い山行でした。山仲間を誘い又訪れたい暖かな山小屋でした。

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