北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

船窪小屋関係の皆様

仙台の井口です。このたびの地震ではご心配をおかけしましたが、
私は無事です。お見舞いいただきありがとうございました。
病院は免震構造だったため、建物は無傷でした。
ここは山手のため津波の心配はありませんでした。
停電はしましたが、3日目には商用電源が復旧しました。
病院では一時期、市中の産科が診療できなくなったためお産や
帝王切開などが増えましたが、それも落ち着いてきています。

私は中越地震のとき、直後から1週間被災地に行っていましたので、
どうやってライフラインが復旧するか、見ています。
自衛隊の支援が入り、首都圏からの応援の給水車が走り回り、
電力会社は高所作業車に泊り込んでいました。
震災以来、街に出ていないのでわかりませんが、きっと
今回も各地からの支援が入っているはずです。

自宅は今もガスが使えず、お風呂が水シャワーですが、
まあ、南極の沢で水浴びしていた人もいるくらいですから大丈夫。
近くのお店も開き始めました。いつもどおりの品揃えとはいきませんが
それなりに商品も入ってきています。
私や病院には物資は揃っていますのでご心配なく。

しかし海岸沿いの地区の方は大変だと思います。
各地からの支援物資はあるものの、仕分けと配送が滞っているようです。
ご支援をお考えの方は個人単位では受け入れが難しかったりするので、
お住まいの自治体や社会福祉協議会を通じて、
またはNPOの宮城復興支援センターなどへお問い合わせください。

考えてみれば小屋は万年停電だし、荷揚げのヘリが着くまでは物資がないのも
いつものこと、船窪関係の方は買占めなどされていないと思います。
これから物流をまわすためにも、瓦礫の撤去などするためにも燃料が必要です。
冷静に、燃料と電力を被災地に送る気持ちで応援していただければと思います。
落ち葉掻きでお会いしましょう。

井口まり


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