北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

今日も快晴。

7月17日(日)晴 15°C

今日も快晴。太陽はニコニコと地平線を染めながらゆったりと昇ってきました。
お客様を送り出した後早めの仕込みに掛かります。
サア、今日が本番です。新人小屋番さん腕の見せ所ですよ!
塩兄ちゃんは職人さんです。多少どんくさなところはありますが、言えば響く?愛すべき青年です。今日は蓮華岳のこまくさ(白)を見ながら友人が訪ねてくることになっています。
40~50名の人数を予想して仕込むことにしました。
私の乾物戻しが終る頃、友幸くんには春巻きの準備をしてもらうことに(器用な彼はもうすっかり春巻きが巻けるようになりました)じゃがいも、人参は圧力鍋で蒸し茹でし春巻きはもどし、他材はみじん切り等、大フライパンの動きもあざやか!
ちらちら目をやりますが足りない品はサッとロッカーへ走って抱えながらきびきびやっています。
水汲みはすべて塩兄ちゃんにお願いすることにしました。ほんとおお助かりです。
10時頃、針の木谷へ行っていたお散歩隊長が帰ってきました。「まあ一服、お茶コーヒーに夜の梅、チョコせんべいもさあどうぞ」5人集まればなんとかなる。仕込み再開にお散歩隊長も加わって駄々と時に騒がしく時間はあっという間に流れ、11時ころには早着のお客様です。
フロント係はお父さん。”塩ちゃん、鐘とお茶はお願いね」と分担もしっかり決まり順調です。
そこへ田中副会長着「お約束の脚を担いで来ましたよ」と背負子にテーブルの脚をしっかり付けています。角材がずっしりと重そうです。
先週、古くなった洗面所のサイドテーブルの脚はもう組み立てられ見事に若返りました。白木のテーブルは這松の緑を背景に一際輝いています。田中さんありがとう!!

昼食後は働き盛りの三人衆で狭い厨房は活気に満ち、50名以上のお客様が来られても対応十分な雰囲気です。ところが当主フロント係は急な対応に混乱を極め、人数を聞いても「ちょっと待ってくれッ」といってなかなか数を決めてくれません。
Tマスターズ17名の到着も思いの外ゆっくりで3時近く。4時過ぎにはフリーのお客様がドッと到着され、最終的には60余名となりました。気がつけば待ちに待った”ミュージシャン松氏”が窓の外へ到着していました。
うなぎの蒲焼を持ってきてくださりビールで喉を滑らかにした後は貴重な食器洗い係として活躍して下さいました。
おかげで7時前に全員食事は終り、従食には日本産うなぎの蒲焼と氷海の平魚に舌づつみを打ちつつ、今日一日の再会を祝したのでした。
今回は思いがけずおいでくださったT.みゆきさん。炉端での食事案内や細やかなお客様への心遣いなど、私に替わって協力して頂きました。被災地へボランティアをしていたので、山は初登りということで、大分疲れて居られたのでしょうに・・・。
皆様に助けられての海の日の連休はお客様の「美味しかったよ。又来るね」の言葉をいただけた喜びに支えられて消灯となりました。


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