北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

晴れたり曇ったり

ご無沙汰してしまいました。私の「下手」な絵手紙、見ていただいたでしょうか?今シーズンは習いたての絵手紙(山の花々にはちょっと申し訳ないと思いますが)で皆さんの目にてご笑覧いただければ・・・と思っています。近況を少しお知らせいたします。

安曇野に住むガイド山田氏が8名のお客様を連れておいでくださいました。他に長野の丸山さん、東京の竹村さん、合わせて21名のお客さまを迎えました。幸い大阪の塩兄ちゃん、おさんぽ隊長君が来てくれたので、手を借りることになり、そこへ苔玉博士も滞在しておられたので、スムーズに接客することが出来ました。おさんぽ隊長は白馬のスポーツ店より、ペンパさんの来日に備えて、中古ですがテントを担いできてくれました。5,6人用のベースとなる広々としたテントです。早速米とビールを運び入れます。千曲市より来られた丸山さんは私の親友の友人です。5年ほど前から「寿子さんの山小屋へ行きたい。必ず行くからネ」といって、今日それが実現したのです。友人の貞子さんは腰痛で登れず、「替わりに私が行くよ」といって、トレーニングジムに通って、体力を付けていたのです。七倉尾根の登山道脇に咲く花々を堪能しながら、9時間掛けて小屋へ到着しました。夕食準備中だった私はコマクサ畑上まで迎えに出て、思わず抱き合いました。
彼女は涙を一杯ためて、頬を真っ赤に染めていました。2人の娘さんとジムの先生に支えられながら登ってきてくれたのです。
朝から曇りで、処々隠れていた山々も顔を出して一行を迎えてくれました。寿子はこの連峰に感謝しながら熱い思いで一行を迎えることが出来ました。
夜は鳥居さんの名司会によると「丸山さんご一行様、七倉をゆっくりと楽しみながら登ってくださり、ありがとうございます。皆さんのように楽しみ、一つ一つの花々や小鳥達、木々のささやき、風の音にまで感動しながら登っていただくと、こちらまで嬉しくなります。本当にようこそ船窪小屋までおいでくださいました。」
といって歓迎してくださいました。清水さんは自己紹介をしながら声を詰まらせてランプの灯りの中で涙を浮かべているようでした。清水さん本当にありがとう。貴方に会えてよかった。と私もこの場の雰囲気に陶酔したのでした。


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