北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

10月6日(火)曇り 6度

ペンパさんのスポンサーである東京の三渡さんから「ペンパさん無事成田を出国されました。」という伝言が入りました。
今日はお父さんと2人。久しぶりで水場へ行くことにしました。
35年前に古い小屋をテント場の場所から新しく移転建築した際に、稜線の今の小屋まで水をポンプアップしました。
そのときに使ったポンプとエンジンが当時のまま水場上部に置いてあったので、今年は思い切ってそれを解体し、来春下界へおろすことになったのです。おとうさんが40代若い頃、設置したポンプです。
「これは松本の中蔦屋で仕入れ、当時は最新鋭だったものだぞ」と熱気に溢れていた頃のことを思い出しながら古く錆付いたネジを1つ1つ廻しています。
夏の初め、シラネアオイが一面に咲き誇っていた不動沢へ続く斜面も、今はすっかり枯れて”ナナカマド”の紅葉が辺りを明るく彩っています。
水場の水も一時の勢いはなく、チョロチョロと樋を流れ落ちています。
先日、「今年はこれで終わり、ヤマニンジンの葉です」とペンパさんが採ってくれた、アザミとヤマニンジンの葉も茶色になり、秋の深まりを感じながら、ゆっくりと小屋へ帰ったのでした。


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