6月30日の朝はすばらしいご来光から始まりました。
6月30日船窪小屋からのご来光。
立山・剱岳
立山・剱岳
槍・穂高岳
6時10分ごろ、ヘリが来ました!昨日ガスのために延期になっていた、残りの2回分。
ヘリが来ました!
ヘリから下ろされた荷物に、いっせいに人々が群がる。
梱包を解き、次々運びこんでいく。
ヘリから下ろされた荷物に群がる人々
荷物をどんどん運び込んでいく。
次のヘリが来るまでに、ヘリポートを空けないといけないのです。
無事、残り2回の荷上げが済みました。
勝爺さん待望の荷物。それは丸太。
勝爺さんが、昨日からやきもきして待っていた荷物。それは丸太。
登山道のハシゴの横木に使うものです。
これが無いと、工事が完了しないのです。
さっそく背負子にくくりつけて、出発準備。
さて、出発です。メンバーは勝爺さん、T中さん、K西さん、塩の4名。
T中さんの背負子には丸太の他にバンセン(針金)が積まれており、いかにも重そう。
僕(塩)の背負子には、なにやら食料らしきものが積まれました。
勝爺さんとT中さん
昨日の現場「お地蔵様テラス」まで来ました。
テラスの上の岩が崩れて、登山道をふさいでいたのを、昨日のヘリで上がってきた石工さんと撤去したらしいです。
デポしてあった道具類をここで、背負子につみます。
「僕も持ちますよ」
「じゃ塩ちゃん、これ持ってよ」
渡されたのは、小さな箱。
こんな小さいので良いのかな・・・と受け取ったらずっしり重い。
それは「釘」でした。
なんと4kgもあるそうで。。。さすがに鉄は重いですね。
さらに重みが増した背負子をしょって、先に進みます。
途中、急斜面の残雪を下るところが最大の難所でした。
上体を傾けると、重い背負子に振られてバランスを崩しやすい。
残雪の急斜面を下る。
8時30分ごろ、やっとのことで船窪岳山頂に着きました。
船窪岳山頂。
今日の現場は、ここ船窪岳山頂。南側直下のハシゴ取り付けです。
登山道が崩れて無くなっていて、旧ハシゴを登りきると、そこには道が無い状態でした。
そこで、新たに作った登山道にあわせて、ハシゴを付け直すことになりました。
作業開始。
作業開始です。
すでにおいてあった縦木に横木をつけていきます。
T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン巻き。
T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン(針金)を巻いていく。
K西さんと塩は横木の丸太やバンセンなどの材料を2人の元に届けます。
休憩。むむ?これは?
10時ごろ、休憩タイム。
渡された袋を開けてみる。
むむ?これは?
おお。これは、こないだ結婚式した元小屋番ひかるちゃんからの贈り物だ!
ひかるちゃん、ありがとー!
手紙が入ってる。
「小屋開けのときに皆さんで召し上がって頂けたら嬉しいです。忙しいお仕事の合間の一息に一役買ってくれることを願っています」
ありがとー!ひかるちゃん。美味しかった!
そして、おめでとー!!
2段目のハシゴに取り掛かる。
2段目に横木を打ち付けていく。右のK西さんが乗ってるのが古いハシゴ。
お昼休み。
食事がすんで一息ついたころK西さんが僕(塩)に声をかけてきた。
「塩ちゃん、お昼切り上げてバンセン巻いてみようぜ」
もうハシゴの横木はすでに釘打ちされており、後はバンセンを巻くだけ。
実は前日の夕方、K西さんと塩はバンセンの巻き方を皆さんに教えてもらっていたのです。
大丈夫かなー?どきどき。
バンセン巻きにとりくむK西さん。
2人で奮闘していると、勝爺さんとT中さんも下りてきて見守ってくださいました。
「ダメだったら、切ってやり直せば良いよ」
と、いって頂き気がラクになりました。
なんとかOKをいただき、やり直しはしなくても大丈夫みたいでした。
ほぼ完成の下からみた新ハシゴ。
残りのバンセン巻きをK西さんにお任せして、勝爺さんとT中さん共に、第2ピークとの鞍部に向かいました。
桟橋。
途中にあった、桟橋。
鞍部に到着。
ハーケンを打ち込む勝爺さん。
鞍部からの崖に近い急坂にかけられたワイヤーをハーケンで固定していく勝爺さん。
これで、ワイヤーがぐらつかず、すこしは登りやすくなったと思います。
ワイヤーが安定して登りやすくなりました。
作業終了して、船窪小屋への帰り道。
シラネアオイの群生。
シラネアオイ群生。
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