北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

ふなくぼ便り   →道しるべの会通信

(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

 

岳人7月号を読んでいたら昭和29年に建設された今は無い船窪小屋(現在のテント場付近)他の写真が掲載されていた。撮影した方は愛知県在住の河合様。住所が分からないので岳人編集部にメールし河合様に転送していただいた。早速、河合様から電話があり写真のネガを始め幾つかの資料を進呈いただけることになった。河合様は当時中日新聞の駆け出し記者で昭和39年は東京オリンピックが開催された年で当時のことを鮮明に覚えているとの内容が書かれていた。それにしても50年前のネガを始め多くの資料を提供いただけるということは、さすが記者魂の表れと感心した。提供していただいた貴重なネガをどこでプリントしていただくか思案中である。

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朝6時。

寝坊して、トイレに外に出た。

西の空に大きな虹がでていた。

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お母さんによると朝の虹は荒天の兆候なんだとか。

その言葉通り、激しい雨がふりだした。

 

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はげしく降って、ときたまやむ。

その合間をねらって下山していくお客様。

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かーん!お気を付けて~。

お父さんが鳴らす鐘は、やっぱり一味ちがうような?

 

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船窪小屋スタッフのみなさま。

 

お客様を送りだしたら、まったりタイム。

 

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てんぷらにかける「抹茶塩」作成中のしのぶちゃん。

 

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短冊に願い事を書くお母さん。

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七夕の笹のかざりつけ

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七夕かざり。できました。

 

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お昼は「ジンギスカン蕎麦」

お父さん「肉がちょっと酸っぱくなってるよ」

中村さん「いえ。こういう味付けです」

お母さん「いやなら、塩ちゃんに肉あげればいいよ」

(そういえば、肉のパックが膨らんできたって中村さん言ってたよな・・・)

丈夫な胃袋でよかったです。

・・・・

そんなこんなで、お昼過ぎにおさんぽ隊長さんとしげる君と3人で下山。

七倉尾根のオオヤマレンゲ~

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9時45分ごろ小屋についた塩ちゃん。

小屋にいたのはお父さんひとり。

中村さんとおさんぽ隊長はすでに道普請にでかけ、お母さんやしのぶちゃん、そして前日から泊まられているみちこさんは水場に山菜取りに出かけているとか。

「塩ちゃんは休んでてよ」とのお父さんの言葉にあまえて、午前中はのんびり過ごさせていただきました。

////

昼食にラーメンをいただき、一息ついたところでお母さんから先発の道普請隊を追っかけていくよう指令がとぶ。

「おさんぽ隊長まってんだからね」

あわただしく出撃準備の塩ちゃんとしげる君。

そこに、みちこさんとTさんも参加することに。

みちこさんは「みちしるべの会」には入会されてませんが、何度も針の木谷古道の草刈には参加されています。

 

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いざ、出発!

 

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みちこさんにそそのかされて(?)鎌デビューのTさん。

 

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ちょっとこわい。雪渓くだり。

13時50分ごろ船窪乗越に到着。

・・・先発隊はどのへんまで行ったのかなあ?

帰りの時間を計算して、船窪岳(第一ピーク)まで行ったら引き返しましょうってことで再出発。

が、出発まもなく道普請を終えた先発隊が下りてきた。

はい。終了~。

 

いや、帰りも草刈しながら帰りましたよ。

7月6日

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七倉尾根を上り、お花畑をすぎて、「ようこそ船窪小屋」の岩の手前あたり。

雷鳥の母子がいました。

5羽くらい子供つれてまいた。

後から来たお客さんも見たって言ってましたし、日曜日下山するときにも会えました。

天気が良くなかったせい(天敵から見つかりにくい)で安心して出てきたのかもしれませんが、人間に対する警戒心はあまりないのかなっと。

元気に育ってほしいですね。

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安曇野散策ツアーを終えて、富山チロル山の会と船窪道しるべの会合同忘年会会場となる「天平の森」へ。

天平の森は、安曇野の街や北アルプスを一望できる長峰山山頂直下にあります。

ここで、安曇野散策ツアーに参加できなかった人も合流。

 

天平の森

天平の森

 

 

 

合同忘年会 in 天平の森

合同忘年会 in 天平の森

 

 

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合同忘年会 in 天平の森

 

 

合同忘年会 in 天平の森

合同忘年会 in 天平の森

 

 

 

ステーキ♪

ステーキ♪

 

 

 

合同忘年会 in 天平の森

合同忘年会 in 天平の森

 

 

 

最後はいっぽんじめで。

最後はいっぽんじめで。

 

じゅんちゃさんの「安曇節」あり。

まっちゃんのアコーデオン・コンサートもあり。

そして、まっちゃんのアコーデオン伴奏で「早春賦」をみんなで歌ったり。

とても楽しい忘年会となりました。

 

・・・24日は「篠ノ井線廃線敷トレッキングでした。

 

つづく。

 

 

船窪小屋でラジオ体操(第2)

2012年8月26日(日曜日)の朝。小屋のお母さんや小屋番のトキちゃんが日課にしているラジオ体操。この日は、ゆっくり出発のお客さんやボランティアスタッフも加わり、みんなで行いました。

7月22日。

針ノ木谷の草刈りを終え、おさんぽ隊長さんとT中さんは下山。

残ったお手伝いボランティアはT居会長と僕(塩)だけ。

日曜日でもお客さんは30人近くいらっしゃっている。

食器洗いのヘルプを仰せつかった塩、厨房へ。

船窪小屋の厨房は狭く、そんなに大勢は入れない。

そんなわけで、なかなか厨房内のお仕事にご指名がかかるチャンスはやってこないのだ。

が、がんばる。

 

・・・・

めまぐるしいほどの忙しさのなか、できた少しの時間でトキちゃんがお弁当の「おにぎり」の製作を始めた。

ん?おにぎりを入れるジップロックにトキちゃんがなにやら書き始めた。

 

おにぎり製作中。トキちゃんがなにやら書いてる・・・

おにぎり製作中。トキちゃんがなにやら書いてる・・・

 

なになに・・・?

 

 

いってらっしゃい、お気をつけて☆

いってらっしゃい、お気をつけて☆

 

 

いってらっしゃい

お気をつけて☆

船窪小屋

 

いやあ。まいりました。。

 

 

どっこーん!どっこーん!どっこーん!

 

削岩娘。

削岩娘。

 

 

 

6月30日の朝はすばらしいご来光から始まりました。

 

6月30日船窪小屋からのご来光。

6月30日船窪小屋からのご来光。

 

立山・剱岳

 

立山・剱岳

立山・剱岳

 

 

 

槍・穂高岳

槍・穂高岳

 

 

6時10分ごろ、ヘリが来ました!昨日ガスのために延期になっていた、残りの2回分。

 

ヘリが来ました!

ヘリが来ました!

 

 

ヘリから下ろされた荷物に、いっせいに人々が群がる。

梱包を解き、次々運びこんでいく。

 

ヘリから下ろされた荷物に群がる人々

ヘリから下ろされた荷物に群がる人々

 

 

荷物をどんどn運び込んでいく。

荷物をどんどん運び込んでいく。

 

 

次のヘリが来るまでに、ヘリポートを空けないといけないのです。

無事、残り2回の荷上げが済みました。

 

 

勝爺さん待望の荷物。それは丸太。ハシゴの横木に使うのです。

勝爺さん待望の荷物。それは丸太。

 

 

勝爺さんが、昨日からやきもきして待っていた荷物。それは丸太。

登山道のハシゴの横木に使うものです。

これが無いと、工事が完了しないのです。

 

さっそく背負子にくくりつけて、出発準備。

さっそく背負子にくくりつけて、出発準備。

 

 

さて、出発です。メンバーは勝爺さん、T中さん、K西さん、塩の4名。

T中さんの背負子には丸太の他にバンセン(針金)が積まれており、いかにも重そう。

僕(塩)の背負子には、なにやら食料らしきものが積まれました。

 

 

勝爺さんとT中さん

勝爺さんとT中さん

 

 

昨日の現場「お地蔵様テラス」まで来ました。

テラスの上の岩が崩れて、登山道をふさいでいたのを、昨日のヘリで上がってきた石工さんと撤去したらしいです。

デポしてあった道具類をここで、背負子につみます。

「僕も持ちますよ」

「じゃ塩ちゃん、これ持ってよ」

渡されたのは、小さな箱。

こんな小さいので良いのかな・・・と受け取ったらずっしり重い。

それは「釘」でした。

なんと4kgもあるそうで。。。さすがに鉄は重いですね。

さらに重みが増した背負子をしょって、先に進みます。

途中、急斜面の残雪を下るところが最大の難所でした。

上体を傾けると、重い背負子に振られてバランスを崩しやすい。

 

残雪の急斜面を下る。

残雪の急斜面を下る。

 

8時30分ごろ、やっとのことで船窪岳山頂に着きました。

 

 

船窪岳山頂。

船窪岳山頂。

 

今日の現場は、ここ船窪岳山頂。南側直下のハシゴ取り付けです。

登山道が崩れて無くなっていて、旧ハシゴを登りきると、そこには道が無い状態でした。

そこで、新たに作った登山道にあわせて、ハシゴを付け直すことになりました。

 

作業開始。

作業開始。

 

作業開始です。

すでにおいてあった縦木に横木をつけていきます。

 

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン巻き。

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン巻き。

 

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン(針金)を巻いていく。

K西さんと塩は横木の丸太やバンセンなどの材料を2人の元に届けます。

 

 

休憩。むむ?これは?ひかるちゃんありがとー

休憩。むむ?これは?

 

10時ごろ、休憩タイム。

渡された袋を開けてみる。

むむ?これは?

おお。これは、こないだ結婚式した元小屋番ひかるちゃんからの贈り物だ!

 

 

ひかるちゃん、ありがとー!

ひかるちゃん、ありがとー!

 

手紙が入ってる。

「小屋開けのときに皆さんで召し上がって頂けたら嬉しいです。忙しいお仕事の合間の一息に一役買ってくれることを願っています」

ありがとー!ひかるちゃん。美味しかった!

そして、おめでとー!!

 

 

2段目のハシゴに取り掛かる。

2段目のハシゴに取り掛かる。

 

 

 

2段目に横木を打ち付けていく。右のK西さんが乗ってるのが古いハシゴ。

2段目に横木を打ち付けていく。右のK西さんが乗ってるのが古いハシゴ。

 

お昼休み。

食事がすんで一息ついたころK西さんが僕(塩)に声をかけてきた。

「塩ちゃん、お昼切り上げてバンセン巻いてみようぜ」

もうハシゴの横木はすでに釘打ちされており、後はバンセンを巻くだけ。

実は前日の夕方、K西さんと塩はバンセンの巻き方を皆さんに教えてもらっていたのです。

大丈夫かなー?どきどき。

 

 

バンセン巻きにとりくむK西さん。

バンセン巻きにとりくむK西さん。

 

 

2人で奮闘していると、勝爺さんとT中さんも下りてきて見守ってくださいました。

「ダメだったら、切ってやり直せば良いよ」

と、いって頂き気がラクになりました。

なんとかOKをいただき、やり直しはしなくても大丈夫みたいでした。

 

 

ほぼ完成の下からみた新ハシゴ。

ほぼ完成の下からみた新ハシゴ。

 

 

残りのバンセン巻きをK西さんにお任せして、勝爺さんとT中さん共に、第2ピークとの鞍部に向かいました。

 

 

桟橋。

桟橋。

 

途中にあった、桟橋。

 

鞍部に到着。

 

ハーケンを打ち込む勝爺さん。

ハーケンを打ち込む勝爺さん。

 

 

鞍部からの崖に近い急坂にかけられたワイヤーをハーケンで固定していく勝爺さん。

これで、ワイヤーがぐらつかず、すこしは登りやすくなったと思います。

 

 

 

ワイヤーが安定して登りやすくなりました。

ワイヤーが安定して登りやすくなりました。

 

作業終了して、船窪小屋への帰り道。

シラネアオイの群生。

 

 

シラネアオイ群生。

シラネアオイ群生。

 

 

 

 

デジカメで撮った下手くそな動画ですがyoutubeにアップしてみました。

 

ヘリ荷上げ2012年6月29日船窪小屋

 

2012年6月29日。北アルプスの船窪小屋にて。5回の荷上げを予定していましたが、ガスがでてきて3回で終了。これはその3回目です。残りの2回は翌朝無事おこなわれました。