北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

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*太公望 尺一寸を釣り上げて 針ノ木谷を 登りくる
*秋の夜の 囲炉裏端に 炭燃えて 尺一寸の岩魚 香ばし
*骨酒に 囲炉裏端は喜々として 中秋の月 窓辺を照らす
*ほろ酔いの 乙女恥じらい 頬染めて 秋の夜長は 深まりてゆく
2011・9・14 寿子

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どーも!小屋番娘ときです。
今日はお母さんが「とき、北葛岳でもいってきー」と言ってくれたので、今シーズン2回目の訪問のリピーター はすだくんが巻き添えに(笑)一緒に行ってきました。(一人はまだ心配されてる…)お母さんにクロマメを帰りにとってきてとジップロック特大を一人ずつ渡され、よーし!とほぼそれ目的で出発。先に出発された山の旅社さんパーティーを七倉岳を越えたところで抜かし 二人でずんずん進み下る。下りきってハシゴ登場!そっからずっと登り。クロマメをすっかり忘れ、登る登る。ペースは初心者の私に合わせてくれるよう、先に私が歩く。(ともくんが前言ってくれたのもあって、はすだくんもそうしてくれた。ありがとう!)小屋から約1時間15分で 北葛岳へ到着! なるほどね〜! 初体験!こんな道なんだ!自分で体験して感じること、コレ大切。お客さん達はこうやって行くんだ、こうやって小屋へくるんだ〜!そして体験してこそ説明もできるぞー!やった!はすだくんと北葛でクロ
マメとりに夢中になる。時間を忘れ、何もかも忘れてとる。とる。とる。景色も小屋から見るのとはまったく違う、針の木もめちゃくちゃ近くに見えるし、蓮華岳もおとなりさん。感動!これか〜 山の魅力!次へ次へと進みたくなる魔力(笑)蓮華岳に行きたいよう!またそれは次回。帰りはずっと楽に感じた。二人で「さ、もう取るの止めて帰ろ!」と何度言ったかね〜 どうしても山道のクロマメがあると取りたくなってしまうあの誘惑。素通りできず 取りながら歩き、話ながらなんだかんだ袋はパンパン!霜がもうすぐ出てくるとクロマメもダメになるのでまた明日近場でとりに行きます! 今日ははすだくん本当にありがとう!楽しかった〜 夜は稲垣さんの釣ったイワナを頂き 満足して床に就きます〜
おやすみなさい。

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しつこい?(笑)

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平乃小屋から きた 稲垣さんがなんと33センチものイワナを釣ってきました。「よかったら皆さんで食べましょう〜」と、いうことでお客様5名様と 私たちでいただくことで!囲炉裏で火を炊き 丸ごと塩焼きです!

12日は朝から快晴でお母さんとトキちゃんは布団カバーを大きな、たらいで足と手で何枚も洗濯し干した。洗濯機で洗えば簡単であろうが、ここ船窪小屋は額に汗し人力洗濯機。
これで登山者の皆さんも気持ちよく今晩は熟睡!!!

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「ランプの山小屋」船窪小屋は発電設備がないのでフッチーが作ったソーラーで逐電し夜のお茶会でDVDをお客様と楽しんでいる。昨晩は先日テレビ東京で放映された「秘境のランプの山小屋」を観ていただき楽しんでいただいた。12日は朝から快晴で発電びより!!!

背景は立山(雄山・龍王岳)
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9月12日、「天狗の庭」上部はにわかに紅葉が始まっています。小屋の周りのウラシマツ
ツジも赤く紅葉してきました。

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朝のお茶を飲んだ後、お母さんがクロマメの木の実を摘みに行くというのでトキちゃんと動向した。菅平に行ったとき浅間ブドウということを聞いた。同行者からジャムにするから採取禁止であることを聞いたことを思い出す。クロマメの実は黒紫色でアントシアニン・フラボノイドが含まれており体に良い。鳥や小動物などの貴重な食料であるので登山道脇にある実を少々いただいた。これから霜が降りるので実はシワシワ状態になる。
黒豆の木はミヤマモンキチョウの幼虫が食樹としているので高山蝶であり年々固体が減少傾向にある。小中学校の頃は蝶を追いかけていたし、田淵行男先生(ナチュラリスト・高山蝶の研究家・山岳写真家)が近所にお住まいになっていたので山で蝶を見るとつい目が向いてしまう。

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