12月3日(土)雨
気がつけば師走!!近所に2件の葬儀と法事があり11月はあっという間に終わっていました。皆様お変りなくお過ごしでしょうか?
小屋閉め次の日からお父さんは取り消された運転免許を取得するべく教習所へ通い始めました。(17日間の合宿)
そして、とうとう11月9日、篠井免許センターへ最終試験を受けに行き、見事一発で合格しました。アッシーさんを丸々2年間させてもらった寿子は飛び上がって喜びました。
それよりも何より本人は涙が溢れて止まりません!!
寿子「同じ年齢くらいの人は居たの?」
お父さん「いいや、俺一人。ほかはみんな20代くらいの衆だったなあ。ヤアー一度で受かるとはなー、俺もよくやったナ、参った参った」
寿子「オメデトウ!帰りは運転席へどうぞ」
ということで、帰路は安曇野「牧」の宮島家へ寄り、「牧大根200本と里芋」をいっぱいもらって帰りました。お父さんは2年間の空白を埋めるかのように規定通りゆっくりと味わい深い運転をして帰りました。
寿子は助手席で目をつぶり”大丈夫かなあ”と思いながら、うつらうつらしながら時々車窓のアルプスを眺めていました。
”アアよかった!!”
そして、11月中旬、野沢菜漬となりました。
ベルグの常連さん、名古屋の内川夫妻はじめ10名程度とスタッフ計15名が揃い、例年並みに大ダル3本が漬け終わりました。大根はあと一ヶ月干してから漬け込みます。
寿子
「山姥会」のみなさん、岡本さん、福島さん、きりえ”風”のみなさん、ご苦労様でした。
朝早くからの展示、また一週間の受付当番、そして最終日の片付けとお疲れ様でした。
礼子さんしっかり見えていましたか?沢山の人があなたに逢いに来てくれましたよ。あなたを懐かしむ声が聞かれました。
長い間積み重ねた作品に”凄い”と感動を口にされていました。
毎年5月の発表会を楽しみにしていたという人も、もう作品が見られないと寂しいという声もありました。
多彩な能力を持ちながら早すぎる死を惜しむ声が聞かれました。
「山に還る」を読んで感激して見に来たという人もいました。
礼子さん、あなたが愛した”船窪小屋”大好きなお母さんがいちばんに来てくれましたよ。
フッチーさんも駆けつけてくれて礼子さんの作品をビデオに収めてくれました。
フッチーさんは終盤の土曜日に再度訪れてカメラに撮ってくれました。
最終日の日曜日にはあなたが”娘”とした西川さんが京都から来てくれましたよ。
お母さんは橋本洋子さんのところにもお参りに行きました。
洋子さんは7月に礼子さんの慰霊に初めて船窪小屋に登ったばかり、洋子さんはランプと囲炉裏、小屋の雰囲気に触れ、お父さんお母さんに会っていっぺんに”船窪”が好きになっていました。
まさかの滑落事故、余りにも突然にあなたの側に逝ってしまいました。
人間横山礼子の生き様の一端が窺える「山に還る」を作っておいて良かった。
あなたを想い、あなたに逢いに沢山の人が足を運んで下さった「個展」を開いて良かった。
私達も久しぶりの顔、懐かしい顔にまた初めての人から声をかけられたりもしました。
一週間会場を包んだ空気、温かく優しい静かな感動、私たちはそれをこれからの励みとしましょう。
10月の連休、船窪小屋は閉める準備、集まったみなさんはお父さん、お母さんの結婚50周年を祝いフッチーさんの”喜寿”のお祝いをしたそうですよ。
礼子さんに”小屋開けの手伝いに行かない?”と誘われて登り始めた船窪小屋。今はおやつを途中の木にぶら下げて先に登ってしまうあなたは居ないけど。
七倉岳に眠るあなたにまた会いに行きますから。
西崎
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