北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

  →道しるべの会通信   →船窪レポート
20120716163254.jpg

お久しぶりです。今年も小屋番させていただきます
トキです!今年もしっかりお手伝いさせていただきます!よろしくおねがいします!土日はあいにくのお天気でしたが楽しいお客様でにぎわいました。皆様ありがとうございました。3連休の最終日、ようやくお天気になりました。土日に船窪のこの景色、見れたらよかったなぁ〜

IMG00295.jpg IMG00299.jpg

今日も静かな夜です。お客様は1人。私、中村は本日一旦岩小屋付近まで下山。と言うのも、ボランティアの田中さんが鼻付き八丁のはしごを後日直すのに材料を歩荷していてその手伝いに下りました。岩小屋から鼻付きまで2往復。お疲れ様でした田中さん。その歩荷中にすれちがった方が本日唯一のお客様。趣味で、花や風景などをスケッチしながら登って来てくださいました。食事も終わり囲炉裏で四人。お父さんと良子チャンとオレとお客さん…早速似顔絵のリクエスト、お父さんわはやや緊張気味にモデル。にてるかにてないかは…若干おとうさんが、ゴツイような^^

IMG00291.jpg IMG00287.jpg

昨日から降ったり止んだりで安定しない天気続き…昨日お泊まりのお客様はそれぞれ、七倉岳に行ったり、水場にシラネアオイを見に行ったりそれぞれの時間を過ごして下りられました。
残念ながら、船窪からの展望はみれませんでしたが、夕食、お茶会笑いのたえない時間を過ごされていました。
夕方になりやっと空が見え、久しぶりに夕日が立山の方に沈みました。これも『へろへろもへ』さんのおかげ…

IMG00280.jpg

本日も強い風と雨。タンクの水も満タンになり、一安心ですが登山者の方にはちと大変な一日でした。雨でも今日はボランティアのかたも含め6名のお客様が船窪へ上がって来てくれました。ありがとうごさいす。
そんななか、今日はお母さんがいったん下山しました…明日お孫さんがピアノの発表会がありそれを見に行くためです。前日に電話で『おばあちゃん見に行くからね〜』『おばあちゃん来てね〜』っと会話。一見ふつうの会話だが、いやいや嵐のなかおりていくんだから、普通じゃない。なんともパワフルなお母さんだろ〜

IMG00274.jpg

今日は、朝から雨降り…この調子だとタンクの水も満タンになりそうな勢いで一安心。そんななか今日のお昼ご飯の相談をお母さんにした所、あつくなってから出す予定の冷やし中華(インスタント)を作ってみて、っと言われ調理開始。キュウリ、ワカメ、たまご、トマト…色々な具を乗せ試食。ん〜旨い!山の上で冷やし中華もなかなか…でも今日じゃなくても、ただ今の気温13℃

[ご予約状況]

8月18日(土)は定員オーバーとなりそうですので、ご予約をお断りしております。

あらかじめご了承ください。

ご予約お問い合わせはこちらへどうぞ

ご予約ページ

2012070509400000.jpg

本日は、昨日お泊まりになったお客様を、朝お見送り・・・本当に話の面白いおきゃくさまで針ノ木小屋へ出発!後を追うように、私中村とベルグから手伝いに来てくれてる良子チャンで北葛までのマーキングを書きにいきました。北葛までの道もとても歩きやすく、いろいろな高山植物が咲いており、楽しめます。午後からは雨が降り、風も少し強くなって来ました。少し騒がしい夜になりそうです。

IMG00269.jpg IMG00270.jpg IMG00272.jpg

本日は天気もよく、朝からお父さんと、手伝いに来てくれてる良子チャンでテント場のトイレの掃除と夏の水場の点検にいきました。水場が危険といろいろと言われていますが毎年十分な足場を作り安全に水汲みできるよう整備していますのでご安心を。なんせ今年はお父さんみずから水場の様子を見に行って『ほほっう、こらゃいい』って言っています。水場の水は本当に美味しいですよ、それにさいごの写真は水場の近くにある秘密の場所。槍ヶ岳をバックに一面にシラネアオイが群生しています。今の時期しか見れません・・・是非是非

 

どっこーん!どっこーん!どっこーん!

 

削岩娘。

削岩娘。

 

 

 

6月30日の朝はすばらしいご来光から始まりました。

 

6月30日船窪小屋からのご来光。

6月30日船窪小屋からのご来光。

 

立山・剱岳

 

立山・剱岳

立山・剱岳

 

 

 

槍・穂高岳

槍・穂高岳

 

 

6時10分ごろ、ヘリが来ました!昨日ガスのために延期になっていた、残りの2回分。

 

ヘリが来ました!

ヘリが来ました!

 

 

ヘリから下ろされた荷物に、いっせいに人々が群がる。

梱包を解き、次々運びこんでいく。

 

ヘリから下ろされた荷物に群がる人々

ヘリから下ろされた荷物に群がる人々

 

 

荷物をどんどn運び込んでいく。

荷物をどんどん運び込んでいく。

 

 

次のヘリが来るまでに、ヘリポートを空けないといけないのです。

無事、残り2回の荷上げが済みました。

 

 

勝爺さん待望の荷物。それは丸太。ハシゴの横木に使うのです。

勝爺さん待望の荷物。それは丸太。

 

 

勝爺さんが、昨日からやきもきして待っていた荷物。それは丸太。

登山道のハシゴの横木に使うものです。

これが無いと、工事が完了しないのです。

 

さっそく背負子にくくりつけて、出発準備。

さっそく背負子にくくりつけて、出発準備。

 

 

さて、出発です。メンバーは勝爺さん、T中さん、K西さん、塩の4名。

T中さんの背負子には丸太の他にバンセン(針金)が積まれており、いかにも重そう。

僕(塩)の背負子には、なにやら食料らしきものが積まれました。

 

 

勝爺さんとT中さん

勝爺さんとT中さん

 

 

昨日の現場「お地蔵様テラス」まで来ました。

テラスの上の岩が崩れて、登山道をふさいでいたのを、昨日のヘリで上がってきた石工さんと撤去したらしいです。

デポしてあった道具類をここで、背負子につみます。

「僕も持ちますよ」

「じゃ塩ちゃん、これ持ってよ」

渡されたのは、小さな箱。

こんな小さいので良いのかな・・・と受け取ったらずっしり重い。

それは「釘」でした。

なんと4kgもあるそうで。。。さすがに鉄は重いですね。

さらに重みが増した背負子をしょって、先に進みます。

途中、急斜面の残雪を下るところが最大の難所でした。

上体を傾けると、重い背負子に振られてバランスを崩しやすい。

 

残雪の急斜面を下る。

残雪の急斜面を下る。

 

8時30分ごろ、やっとのことで船窪岳山頂に着きました。

 

 

船窪岳山頂。

船窪岳山頂。

 

今日の現場は、ここ船窪岳山頂。南側直下のハシゴ取り付けです。

登山道が崩れて無くなっていて、旧ハシゴを登りきると、そこには道が無い状態でした。

そこで、新たに作った登山道にあわせて、ハシゴを付け直すことになりました。

 

作業開始。

作業開始。

 

作業開始です。

すでにおいてあった縦木に横木をつけていきます。

 

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン巻き。

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン巻き。

 

T中さんが釘を打ち、勝爺さんがバンセン(針金)を巻いていく。

K西さんと塩は横木の丸太やバンセンなどの材料を2人の元に届けます。

 

 

休憩。むむ?これは?ひかるちゃんありがとー

休憩。むむ?これは?

 

10時ごろ、休憩タイム。

渡された袋を開けてみる。

むむ?これは?

おお。これは、こないだ結婚式した元小屋番ひかるちゃんからの贈り物だ!

 

 

ひかるちゃん、ありがとー!

ひかるちゃん、ありがとー!

 

手紙が入ってる。

「小屋開けのときに皆さんで召し上がって頂けたら嬉しいです。忙しいお仕事の合間の一息に一役買ってくれることを願っています」

ありがとー!ひかるちゃん。美味しかった!

そして、おめでとー!!

 

 

2段目のハシゴに取り掛かる。

2段目のハシゴに取り掛かる。

 

 

 

2段目に横木を打ち付けていく。右のK西さんが乗ってるのが古いハシゴ。

2段目に横木を打ち付けていく。右のK西さんが乗ってるのが古いハシゴ。

 

お昼休み。

食事がすんで一息ついたころK西さんが僕(塩)に声をかけてきた。

「塩ちゃん、お昼切り上げてバンセン巻いてみようぜ」

もうハシゴの横木はすでに釘打ちされており、後はバンセンを巻くだけ。

実は前日の夕方、K西さんと塩はバンセンの巻き方を皆さんに教えてもらっていたのです。

大丈夫かなー?どきどき。

 

 

バンセン巻きにとりくむK西さん。

バンセン巻きにとりくむK西さん。

 

 

2人で奮闘していると、勝爺さんとT中さんも下りてきて見守ってくださいました。

「ダメだったら、切ってやり直せば良いよ」

と、いって頂き気がラクになりました。

なんとかOKをいただき、やり直しはしなくても大丈夫みたいでした。

 

 

ほぼ完成の下からみた新ハシゴ。

ほぼ完成の下からみた新ハシゴ。

 

 

残りのバンセン巻きをK西さんにお任せして、勝爺さんとT中さん共に、第2ピークとの鞍部に向かいました。

 

 

桟橋。

桟橋。

 

途中にあった、桟橋。

 

鞍部に到着。

 

ハーケンを打ち込む勝爺さん。

ハーケンを打ち込む勝爺さん。

 

 

鞍部からの崖に近い急坂にかけられたワイヤーをハーケンで固定していく勝爺さん。

これで、ワイヤーがぐらつかず、すこしは登りやすくなったと思います。

 

 

 

ワイヤーが安定して登りやすくなりました。

ワイヤーが安定して登りやすくなりました。

 

作業終了して、船窪小屋への帰り道。

シラネアオイの群生。

 

 

シラネアオイ群生。

シラネアオイ群生。