北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

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7月2日
待ちに待ったヘリの音。サポーターが勝野さんだけになっていたので心細かったが…不動沢に爆音が響いて小さなヘリが飛んできた乗っているのは50年以上の山友、宇佐美れい子さん、小振りな丸い身をかがめてお父さんと降りてきた!!「待ったよ待ったよ寿子さんやっと来れたよ、改めて良いところだね〜50年ぶりだよね、嬉しいよ〜」と涙を流しながらに抱きついてきた。二人ともにこの山の上でしかも船窪小屋での再会に大感激でした。漸く見せてくれた太陽さまの笑顔。今日はしっかりと荷上げを終了できました。

7月1日
朝から余り良くない天気…今日こそは!と早昼にて待つ。塩瀬さん一時五十分に下山する。昨日から朝大分降っていたので、好天を期待したが…いつまでもたっても晴れてくれないく。お天道様そろそろ顔を出してください!!そうしてくれないと困るよ〜今日も下界で待っているウサ子さん(ヘリコプターで上がるお客さん)「こんな〜」と言って待っているんだろうなぁ。夕方ごろには早く上がって来てよー!!!!!

(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

 

登山道の修理隊長「勝爺」はエベレスト等8,000m級の登山経験者。エベレストは残念ながら頂上直下で断念したが、スーパー爺さんであることは間違いない。
ヘリが飛ばないので鉈鎌を一生懸命研いでいた。

 

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(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

 

ヘリで荷揚げの際の帰り便で不要な物や空になったプロパンガスボンベを下すためにネットに梱包した。しかし一向にヘリは飛んでこないので皆、やきもき状態。

 

 

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(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

6月29日はヘリによる荷揚げ予定日であったが、他の山小屋の遅れで延期となり荷受けができないので、船窪小屋から不動岳の間の登山道の修理に朝7時前に小屋を出発した。先発は勝爺、塩爺、じゅんちゃの三人。各自、鶴嘴(つるはし)のこぎり、鉈鎌等を持っていざ出発。作業は登山道に張り出した樹木の伐採、崩れてしまった登山道のステップ切、登山道に堆積した岩屑の片づけ等作業は多岐にわたる。正午を過ぎたころ船窪小屋の母さんたちが用意してくれたオニギリを持って塩ちゃん、しげる君両名が到着。二人は早朝に七倉登山口を出発し船窪岳を経由し第二ピーク下まで届けてくれたのだ。さすが健脚の二人である。美味しいオニギリをいただき、雪渓で冷やした缶ビールは格別だ。
今回は第二ピークから不動岳方面に下ったところで作業を終了し夕方5時に船窪小屋に帰着。

 

足場の悪いガレ場で奮闘する勝爺と塩爺

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第二ピークにて(船窪小屋とほぼ標高おなじ)

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熊笹を刈る塩ちゃんとしげる君

 

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(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

6月29日は船窪小屋の小屋開けに伴うヘリの荷揚げ予定日。28日天気を心配しながら七倉尾根を息せき切って船窪小屋へ。小屋手前の尾根には例年通り残雪があり注意して船窪小屋へ。小屋には「船窪道しるべ」の会員が明日の荷揚げのために前日から登ってきてくれていた。
船窪小屋は水は天水に頼っているため、早速T会長、Tさん、じゅんちゃ3人で空のペットボトルをリックに詰め水汲みに出発。「春の水場」は崖(崩落地)上のあり夏は枯れてしまうが雪渓のある現在は少しであるが安全に水汲みができる。小屋から持参した屋根のトヨを設置し水汲みが容易になるようにする。

春の水場の標
春の水場

水をリックに詰め小屋へ

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