北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

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私が船窪小屋に来て、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。あっと言う間で、イマイチ実感がありません(笑)。さて、昨日今日と、繁忙期の中、休暇をいただきまして(^_^;)針ノ木岳往復の山旅へ行かせてもらいました。小屋スタッフとして、周辺の登山道はちゃんと自分の足で歩き見ておきたいとの思いもありました。蓮華の大下りの鎖場に緊張しながら、また、七倉岳〜北葛岳の細かいアップダウンにフウフウ言ったりしながらも、山を歩けることが楽しく嬉しく。花もとても多かったですよ〜。念願の白いコマクサにも会えましたし!ところで、お母さんとしのぶさんにおにぎりを4つ握ってもらい持っていったんですが、行きだけで食べちゃって…。小屋に来てから、胃袋が確実に大きくなっているようですよ(笑)
。さて、針ノ木岳の山頂では、一時間以上、本当にぼーっとしていました。立山・劍、黒部ダム、鹿島槍へと続く稜線、針ノ木谷なを眺めて地図を広げ、いつか歩きたいルートを妄想してみたり、岩にもたれてその暖かさを感じ、うとうとしてみたり。針ノ木岳頂上からは船窪小屋がはっきり見えるんですね!今の私の帰る家であり、大好きな人々が集う場所なんだなぁ…そんなことを思って愛おしく眺めました。山と共に生きること、お父さんお母さん&仲間と過ごす時間、お客さんや小屋を支えてくださる皆さんとの出会い…日々降り積もっていく形のないものたち。大切にしたいです。

(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)

 

「信州の山・北信・東信209山」が信毎書籍出版センターから出版された。著者は宮坂七郎さん。162ページに「山での独り言」という中にこのような記事があったので紹介します。
○ランプの小屋には驚いた!女将さん:「明朝の出発時間は?」、私:「5時です」女将さん:「分りました」・・・ 明朝4時30分に朝飯を用意してくれた・・・こんなことは初めて、しかも出発時小屋の人全員で鐘を鳴らし無事を祈ってくれ見えなくなるまで手を振ってくれた。これぞ山小屋、私は針ノ木岳に向かった。