北アルプス ランプの山小屋 船窪小屋

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雨のち晴れの船窪小屋。あたたかな日差しの下、バーバー船窪開店です。下山間近、この場におよんで、バッサリいきたくなった里実ちゃんです。
何を隠そう、プロの腕前を持つともくん。里実ちゃんの長い髪を慣れた手つきでカット。
蓮華を見ながら、気持ち良さそう!
どうです?すっきり、可愛らしくなった里実ちゃん、満面の笑みです。

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おはようございます。囲炉裏のそばで目覚めると、今朝はなんだか特別な朝でした。
嵐が去り、山に穏やかな朝が訪れました。朝日に祈り、1日のはじまりです。

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今夜は。山の上は嵐の夜です。今夜はお客様がゼロ。
日中は厨房のお掃除、囲炉裏のお部屋をしっかり煤払いをし、着々と小屋閉めの支度をすすめています。
スタッフだけの夕食の時間は、佐々成政のサラサラ越えの伝説の話で盛り上がりました。
いつもであれば、囲炉裏を囲んでお茶会ですが、今夜は女子スタッフのお泊まり会です。
一週間ぐらい前からお手伝いに来てくれているマイコちゃんも加わり、憧れの囲炉裏部屋でお泊まりということで、修学旅行ぶりに?大盛り上がり!
さてさて、もう8時。ランプの火を小さくしてお休みなさい。

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ん〜この人は、よく分かりません。正体は明らかなのですが、正体不明としておきます。
突然現れ、アコーディオンを弾き去って行く。そんな人。
山の上でのコンサート、船窪小屋ではそんな日もあります。

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外は強い風。ゴウゴウと、思う存分に吹き荒れています。小屋では、小屋閉めに向けて、スタッフみんなで大掃除です。囲炉裏の部屋の煤を払ったり、厨房の整理をしたり。本棚を片付けていたら、奥から古い落書き帳を何冊か見つけました。一番古いものは昭和50年…。ページをめくれば、船窪小屋の時間が当時に戻るようで不思議です。

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今朝はのんびりと起床させてもらい、小屋前の高台にお母さんと朝日を見に行きました。眼下には一面雲の海。やわらかな、山々の目覚めです。おはよう〜。もうわずか、太陽が昇る位置が右に移ったら、ダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド浅間が見れますね。小屋閉めまで残りわずかとなりました。船窪小屋に山々がもたらしてくれる沢山のギフトを、皆さんと一緒に分かち合えたらいいなぁと思います。

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小屋閉めまであとわずかの週末。友人たちが小屋を訪ねてくれました。下呂市から来たgerockのメンバー。何気なく、お土産のリクエストをケーキと注文したところ、なんと下呂市で一番美味しいケーキ屋さんで特別山仕様にオーダーして、船窪小屋60周年のお祝いに担いで来てくれました!!その心意気に、涙がうるうる。
大撮影会が行われ、お茶会の時に皆さんにお祝いしていただき少しずつわけあって美味しくいただきました。お茶会ではスペシャルライブ、まり先生のフルートと松下さんのアコーディオンの演奏がサプライズで行われました!
雨予報も外れお天気にも恵まれ、訪れた方々もゆったりと秋の山を満喫されたことと思います。私もまた感謝と感動でいっぱいの週末を過ごされていただきました。ありがとうございました。

皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。私(寿子)もお父さん(宗洋)も、シーズン中元気に小屋番をさせていただいています。今年、船窪小屋は、現在のテント場に建てられた時(昭和29年)から数えて60周年を迎えました。この間、先代に与えられたこの地で60年間事故なく過ごさせていただけましたことに感謝しております。60年を振り返りますと、いろいろなことが想い出され、ペン先が震えてしまいます。若い頃、何も分からず山小屋生活に入り、周りの人々に助けてもらったこと。結婚以来子育てに追われ山小屋にはとても入って居られなかったこと。その間、夫宗洋を支え船窪小屋運営に手を貸してくれた友人や親しい人々。あの頃、皆様のご協力とお力がいただけたからこそ、今の船窪小屋が存在するのだと思います。そして、ここ20年程、下界を離れて山小屋に入れるようになりました。今年、私共二人揃って喜寿(77歳)となりました。人生矢の如し、とはよくぞ言ったものです。あっという間の歳月だったなぁと改
めて思い起こしています。今シーズンは雨が多く、思いのほか客足が伸びず、先シーズンを下廻りそうです。私は9月1日から久しぶりに休暇をもらい、稜線を歩いてみようと挑戦の山旅に出ることにしました。目的地は雲の平山荘です。勝野さんをリーダーに、烏帽子小屋までは、有川さん、まりさん、今ちゃんが私をサポートしながらついてきてくれました。船窪〜不動岳までは険しく歩きづらい稜線と言われ、私もお父さんと共に幾度となく道直しに不動岳まで往復した道です。自分の足で歩けるうちにと、今回はしっかり確認しながら歩いてみようと思いました。一昨日から小屋に滞在して居られた松下さんやお父さん、スタッフに見送られて、6時少し前に出発しました。お父さん、そしてトモ、しのぶ、里実の3人のスタッフがしっかり私の意図を汲んでくれて、「お母さん、大丈夫です。留守は任せて!」と、快く送り出してくれました。「それじゃ、行ってくるね!」余り良いお天気ではないけれど、雨は降っていません。ゆっくりペースで勝野さんの後について行きます。歩き易
く手入れされた山道が足裏を吸い寄せてくれるのか、思いのほか良いペースで歩けます。船窪第2ピークに着いたのは9時少し前。早くはないけれど、順調かな?不動岳への登りもきつく息切れしながらも、12時半頃到着。実に6時間を要しました!途中、まりさんが南極越冬を終了しての帰路、新シラセ号の中でご一緒したと美人記者さんとすれ違い、感動の再会。このことが、今回の山旅が素敵な出会いの場となるのでは…との、幸先の良い予感をさせてくれたのです。勝野さんの余り食べない山歩きにはとてもついていけず、何度も小休止をお願いし、行動食をいっぱい食べて体力を保ちながら歩きました。若い頃(50代)には何も感じず歩けたのに、不動岳〜南沢岳を越えて烏帽子田圃へ着いた時には、もう10時間を超えていました。「夕食の数を知らせてくるね!」と、まりさんと今ちゃんが先行し、私は17時に烏帽子小屋に到着。烏帽子小屋スタッフ舞子ちゃんのはじけるような笑顔と、小屋のご主人上條氏の手厚いもてなしを受けて、暖かい布団にもぐり込むこと
ができました。山旅初日はこうして終わり、9月2日、第2日目が始まりました。三ツ岳、野口五郎岳の稜線ではものすごい風雨でした。岩にしがみつきながら、必死の思いで先行するリーダーの後を見逃さないようについて行き、野口五郎小屋に10時前に到着。荒天ということもあり、今日はここでお世話になることに決めました。この先、雲の平〜折立までの記録は、改めて書かせていただきますので、どうぞお楽しみに…(^_^)さて、この山旅から1ヶ月が過ぎ、今、船窪小屋は錦秋の候となりました。不動沢も船窪岳も、針の木谷も北葛岳も、そして七倉沢も『紅葉織り成す秋爛漫』です。あと10日足らずで小屋閉めとなりますが、夏の間に来られなかった皆様、どうぞおいでくださいませ。私とお父さん、スタッフ全員でお待ちしております。尚、ペンバさんですが、建築中のゲストハウスもほぼ出来上がり、今はジリからエベレスト街道をトレッキング中との連絡が入りました。可能な方は、どうぞ、カトマンズのペンバ・ラマ・シェルパのゲストハウスをご訪問いただければ
と思います。さて、最後に、皆様へのご案内です。今シーズン、小屋開けから小屋閉めまでの船窪小屋の様子や様々な人間模様を取材しておりますテレビ信州さん。これまで3回程撮影があり、中には空撮もありました。次回は来週、小屋閉めの様子を取材に来られるそうです。また、番組は、10月26日、朝9時半から、テレビ信州のチャンネルフォーで放送されるそうです。現時点でタイトルは未定だそうですが、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。それでは、今日はこの辺りで失礼いたします。松澤寿子

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今日は、ヘリの荷揚げでした。
お天気も良好、風も微風。
朝から早々吹き流しも準備し
お父さんも、ヘルメットをかぶり待ち構えています。
すぐに飛ぶかとおもいきや、大町方面は雲海。雲がとれないことには飛べないとのこと。やっと、
11時頃には飛ぶとの連絡。しかし、ヘリはなかなかやってきません。お父さん、しびれをきらしたかクロマメの実をとりにそこまでお出かけ。女子チームは先にご飯を食べることに。
突如!ヘリの音。箸を投げ、慌てて外にでます。里実ちゃんがお父さんを呼びます。お母さんから「しのぶちゃん、ヘルメット!」の指示。
懸命に戻るお父さんの姿。間に合うか…。私が慌ててヘルメットをかぶり、ヘリを誘導することに。心もとない感じで金具を外し、何とか荷受け完了。
ヘリは飛び立ってゆきました。
「ほっほっほっ。間に合わんかった。」クロマメの実を手に笑うお父さん。
待つこと5時間のこの結末に、皆で大笑いでした。

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おはようございます。
今朝は綺麗に晴れ渡っています。紅葉が一段と進み、ナナカマドの赤が鮮やかに色づいてきました。紅葉する山肌を見つめながら「歩きたい…」とつぶやく里実ちゃん。
針の木谷もいいだろうな。