例年7/1小屋開け直前に挑んできた荷揚げ。
しかし梅雨時のこの時期は毎回雨雲との戦いでした。
今年は例年より早く設定し準備をしてきました。
前日のヘリポートでの荷造りは厚い雲の下でしたが、翌日一発でたくさんの荷物を小屋へ届けることができました
よかったー
電気のない山小屋。
しかも地球温暖化をひしひしと体で感じるほどに、山の環境は年々変わっています。
先代が石室で保存できていた物も、今では無理です。
昔の人はどうしていたのか。
先人の知恵を学び今に生かし、アレンジする力が必要です。
今年も船窪小屋は
おとうさん一人で小屋番していた時代の名物
『ビーフシチュー』と
おかあさんが腕を奮った時代の名物
『あざみの天ぷら』を両柱に
みなさまに「あー、おいしかったおなかいっぱい!」と言っていただけるお食事を
提供して参ります。
疲れた体が塩分を欲していることは、
粕漬けやたくわんを口にしたときに「旨いな~」と感じることで実感します
熟成した味噌で作る朝の味噌汁は、
今日もいくか!と背中を押してくれます。
紫米を混ぜたご飯は腹もちがよく、噛むと染み出すほんのりとした甘さが
ビーフシチューととてもよく合います。
周辺を歩いて得る自然の恵みたち。
あざみや山ニンジンなどをサクサクの天ぷらにし抹茶塩でいただくのは
何よりも贅沢な気分です。
最後の最後にこのルートをようやく歩けたという人がとても多い、このマイナールートに構える『北アルプス一恵まれない山小屋』とも言われる小さな山小屋は
今年も
おもてなしの心だけはどこにも負けないつもりで!
みなさまをお待ちしています♪
さー、お客様を迎えるその日まで
厳しい北アルプスの冬を一人耐え抜いた小屋に
息吹を吹き込んでいきますね!
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