昨日は、予想していたより良いお天気となりました。朝は先の見えない雨の中出発されたお客様も、間もなく晴れて、快適な山歩きができたのではないでしょうか☆お見送りするときは、良い旅となりますよう、道中の無事を願って鐘をならしますが、それが天に届いたかな〜?(^_^)さて、写真は昨晩のお客様との一枚です。船窪小屋恒例の夕食後のお茶会での記念撮影。切り絵作家で、船窪小屋を愛し小屋の絵葉書を作ってくださった、故横山礼子さんゆかりのF様御一行。道普請などでお世話になっている超元気印!のM子さんのご紹介でお越しくださったK様御一行。様々な思いを抱いてここ船窪にお集まりくださった皆様、ありがとうございました☆
小屋の玄関先でお客様をお迎えするこの花は、イワオウギ。小さな株だったため、そのうち絶えるかと思われたそうですが、今ではその白い可憐な姿、しっかりと存在感を放っています。
今日は小屋周辺のお花の話を二つばかり(^_^)♪七倉尾根から上がってくると、小屋の手前、若いダケカンバの小道にひっそりとイワギキョウが咲いてます。最近の雨でうなだれてしまい、ちょっと元気がないですが、一生懸命大地に根を張っています。目に鮮やかな紫色です。
今日は降ったり止んだりの空模様。お客様は登山道整備に登って来られた勝野さん。
雨が止んだら、船窪の若手スタッフと共に出発の予定ですが、なかなか止みません。
お父さんは火の番。お母さんは、ごぼう、わらびの煮物作り。
私は小屋にある材料で、クッキーを焼いてみました。
雨の日の山小屋の時間はゆっくりと流れてゆきます。
16時頃から晴れ間がでて、風こそやや強めですが、静かで穏やかな夕暮れとなりました。写真は野口五郎岳、槍ヶ岳方面。残念ながら、槍の穂先は雲の中です。ダケカンバが夕日に照らされ輝いて、雲が山肌をなでるようにゆったり流れていきます。
昨日午後から降り出した雨は夜から風とともに強くなり、今朝はびゅうびゅうとうなりを上げて、荒れ模様です。この雨の中、針の木からご到着のお客様。蓮華温泉から入られて、今日でなんと七日目だそうです!今日は予約のお客様も少なく静かな船窪小屋ですから、ゆっくり体を休めてくださいね。只今の室内気温は16℃。囲炉裏では、お父さんが火の番をしてくれています。囲炉裏はほのかな暖かさを届けてくれますが、一歩外へ出れば、震えがくる寒さです。
昨日は、道しるべの会の皆さんを中心しとしたボランティアの方々と、針の木谷ルート(針の木谷古道)の草刈りに行ってきました。写真は作業の途中で休憩を取っているところ。本当は作業中の写真があると良かったのですが、すみません〜(^_^;)さて、針の木谷を経て船窪乗越に至るこのルートは、船窪小屋のお父さんの思いの詰まった道です。昨日今日と2日間に亘り、ボランティアの皆さんのご協力により、草刈りは無事終了。登山道は歩きやすく整備されました。皆さん!本当にありがとうございました!!このルートは、静かで古の香りがします。次第に大きくなる沢の音を聞き、時に沢に遊びつつ、谷に抱かれて歩くことができる素敵なルートです。針の木谷出合以降、渡渉が何度もありますが、今の時期はまだ水量が多く、渡渉箇所の判断が大切に感じました。また、要所要所にはテープやペンキでマーキングがされており、さらに今回の草刈りで道は分かり易くなったのですが、やはり、ルートファインディングの能力は必要に感じました。密かにファンも多い
この道☆事前に登山道の状況などご確認のうえ、歩いてみてくださいね。きっと、表舞台とは一味違う北アルプスの深さ、
そして、真摯な人の思いを感じる山旅となることと思います♪
(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)
河合様から送られて来た写真の中に船窪小屋で赤ちゃんを抱くお父さんとお母さん。ローソクの下で撮影したのとあまり高級なカメラで撮影したのではないとのことで少々暗く撮影されている。それにしてもお父さんもお母さんも若いですね(50年前だから当たり前か!!!)写真の中の赤ちゃんはだ~れとの河合様のコメントがあったので機会を見て聞いてみましょう。
(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)
昭和39年8月6日の東京中日新聞に河合様が書かれた記事を読むと大見出しは「雪渓、山稜、高山植物」三拍子そろった秘境」・・・だが道は険しく危険。
当時は船窪小屋の営業期間は7月1日から8月末日。記事を抜粋すると「イワタケの味噌汁・ご自慢の山菜料理アザミの天ぷら(なんだろう)と目をパチクリ。口づけしていくうちに、その舌をうつ新鮮さに(スゲエ!)と思わず驚嘆を上げる」
北アルプス一若い山小屋経営者松澤宗洋(28歳)の人柄が滲みでている。手作りの料理、ビニール布の窓、自家製のローソクランプ、清潔な寝床、白樺の表紙の宿帳など。
看板 船窪小屋から七倉尾根の難路を下ると線路跡(材木を搬出)へ出た
渡渉 梅雨末期の濁流渦巻く針の木谷を下る。水も飲めず苦しかった。
宿帳 白樺の宿帳
(じゅんちゃさんの原稿を塩ちゃん代理投稿)
岳人7月号を読んでいたら昭和29年に建設された今は無い船窪小屋(現在のテント場付近)他の写真が掲載されていた。撮影した方は愛知県在住の河合様。住所が分からないので岳人編集部にメールし河合様に転送していただいた。早速、河合様から電話があり写真のネガを始め幾つかの資料を進呈いただけることになった。河合様は当時中日新聞の駆け出し記者で昭和39年は東京オリンピックが開催された年で当時のことを鮮明に覚えているとの内容が書かれていた。それにしても50年前のネガを始め多くの資料を提供いただけるということは、さすが記者魂の表れと感心した。提供していただいた貴重なネガをどこでプリントしていただくか思案中である。
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