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[紫野日記] 9月10日(木)天気晴れ 『ヘリ来たる』本日のお客さん8人

ついにヘリが来た。ヘリは8時にくると言っていたが案の定来ず、10時頃、予告なくいきなりやって来た。飛行機かと思ったら音が近いので、本物のヘリであることがわかった。お母さんの指導ものもと、玄関の戸を素早く閉める。ヘリには近づきすぎてはいけない。ヘリは思ったより軽そうで、骨組みそのままで機体が出来上がっているようだった。機体全面に左右2枚の鏡があり、それを見ながら操作するようだ。一定の位置を保ちながら浮き続けるホバリングの技は難しいんだろうなあと、しばし張しながら見守る。
黒のダウンジャケットを着たペンパさんが青い地に白で危と書かれたヘルメットをかぶり、ヘリを誘導し、素早く荷を付け替える。なぜかペンパさんがいつもより少し格好良く見える。
その後、お客さんで来ていたシャロムヒュッテ従業員の児玉さんと静岡のカレーハウスで働くおにいさん、そして桐ちゃん、小屋番のり子のBFたけしくんとスタッフで手早く野菜や米、肉、乾物などを運ぶ。2回目も無事終了。小屋に多くの食物や物資がもたらされ、スカスカであった冬期小屋と野菜小屋は満員になったのであった。(ヘリ後、ペンパさんのお気に入りのノースフェイスのキャップがなくなる事件が発生。彼のあまりの元気のなさを見て、みんなで探すが見つからず、後になって彼のキャップは玄関近くのゴミ箱から発見された。一体どういうことなのだろうか・・・?)
作業が一段落しお茶の時間。今回はおかあさんの大サービスで新鮮なトマト、トウモロコシ、枝豆、そしてみそパンをみんなで頂く。みなさま作業が終わり、朗らかな雰囲気。
しかし、何よりヘリが来て一段落したのはおかあさんであっただろう。ヘリがくる1~2週間前から発注、下界への連絡などで小屋にひっきりなしに電話がかかってきていた。
荷作りの指導や注文など小屋の仕事と並行して進めていた為、とても忙しそうであった。予定日が延びでしまい、食料もぎりぎりであったしヘリが飛んでくれて本当によかったと思う。
桐ちゃんたちとお別れの後、午後からお客さん到着。パトリシヤさん2回目の来訪。1回目はご主人の友人と来られたが今回はご主人と一緒。食物アレルギーのため残念なことに素泊まりだが、外国人の方に小屋を気に入っていただいたのがうれしい。


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