船窪小屋も消灯し静まり返りました。土日は頼もしい道しるべの会のみんなにお手伝いいただき明るく楽しい岳人の皆様と過ごすことができました。本日も「念願にこれた、いつもはテント泊だけど小屋に泊まりにきた」と言ってくれた岳人のみなさまと楽しいお茶会でした。針の木古道やお父さんのクロヨンダムの話など。今まで、接客業をずっとしてきましたが、こんなにもたくさんの「ありがとう」をいただいたことはないなと思います。感謝の言葉を口に出すと人の笑顔の表情は最高です。これも、お父さんお母さんの人柄、ここで出会ったすべーてのものが一つになって存在する「船窪小屋」のおかげ。パワースポットだこりゃ(笑)。鐘を鳴らしてお見送りするとき、こんな小娘にもぎゅっと握手をしていただきキラキラした目で「また来るね」と言ってくださってほんっとに嬉しく思います。
小屋の厨房では、お母さんはお茶目で面白いことを言うと、上目遣いでぺろっと舌を上唇にあてる癖があってそれがほんとにかわいい、ペンバさんとのやりとりもほんとにウケます。これを見れるのは小屋番ならではの特権です(笑)。お父さんは無口で真実を語る人だから、一緒に話してて笑っているお父さんが大好き。玉ねぎ好きと聞いて玉ねぎばっか朝昼に出してたらもぐもぐしながら「こんな玉ねぎいっぱいでゃー」と言わせて、無言で舌を上唇にあててお母さんと目配せ(笑)。お母さんとお父さんとペンバさんと毎日ずーっと一緒。いろんなことがもちろんあります、ゆっくりな時間、バタバタする時間。毎日違う。だからおもしろい。
今週は半日時間をいただいて、蓮華のコマクサ見に行ってきます〜!
去年ボランティアで小屋じめの時来てくれたモリリンがこの夏烏帽子小屋で小屋番してます、時間があれば、船窪から烏帽子小屋へ会いにいく予定です!「これって縦走っ!?これって縦走?キャー」ともじもじ赤ら顔の私。船窪エリア、歩かずにお客様に道の説明できますかっ!
ではでは皆様!山のお花もきれいに咲いてきました!お待ちしておりますーー!おやすみなさいー!


栂池の宿仲間でもあり、息子の子供の頃スキージャンプのコーチとしてもお世話になってた相沢夫妻が扇沢から訪ねてきました。「やぁー、一度どうしても来たかったんで、今日やっと実現したわい!」とのこと。思いがけない訪問にお父さんと共に大歓迎でした。そして次の日奥さんの京子さんは名倉へ下山し、彼は烏帽子廻りで下山することに。よく晴れたこの日、稜線を行く彼の姿を双眼鏡で追うことにしました。なんと!船窪第2ピークの斜面に見え隠れする彼の姿を見たのは出発してから1時間後でした。「やっぱり小谷の熊は違うね」と京子さんと共に追い続けました。そしてピーク到着を確認しようとした時にはその姿はありません。きっとあっという間に通り過ぎてしまったのでしょう。そして彼女は下山しました。私共スタッフは今夜16日はお客様の予約もなく晴れ渡る稜線の中に登山者を見つけようと双眼鏡を覗き続けたのです。そしてなんと、不動岳の山頂に鮮やかな黄色いドーム型のテントを見つけたのでした!お父さん、「ヤッ、しょうがねぇな、あそこはコ
マクサが咲いてるところだぞ〜!ひとりにしちゃテントがでかいな」しばらくするとテントはなく指導標のところに一人たっていました。「どっちへ行くんかなぁ。おっ。こっちへでたぞ。」そして稜線は薄いガスに覆われました。12時過ぎ、斎藤先生がお一人で到着され「一人だけど売上に協力させてもらいますね」とおいしいパンをお土産に持ってきてくださいました。「今夜は先生お一人です。ゆっくりなさってください」とお土産でお茶をいただきました。そして、夕飯前、七倉岳方面から大きな荷物の男が!なんとテントの主は松下大先生だったではないですか!そして例のごとくビールで乾杯後夕食となり、先生と私たちだけの為に素敵なアコーディオンの曲をプレゼントしてくれました。「こんなにゆっくりした船窪小屋は久しぶりですね」と今夜の曲は特別に美しく船窪版”斎藤記念演奏会”となり夜空の星達と山々そして礼子さんにもこの美しい曲がプレゼントされました。まっちゃん曰わく「久しぶりに28キロの荷物を持ってこのコースを歩いたけど、
やぁー、きつかったですねー!」と。翌日の昼食を食べ、久しぶりに訪れた大阪の井上さんと再会の握手を交わし、2度目の演奏会。そして軽くなった荷物を担いでひょいとひょいと下山しました。その後6月末から道しるべの皆様が心を込めて道を直した稜線上で、70代の単独女性の方の事故があり登山道修理に専念して岳人のお客様をお迎えしている山小屋としてはとても悲しく、身の引き締まる思いです。どうぞ登山者の皆様にはできるだけ単独でなく2名以上で歩いていただきたいと思っております。梅雨も開け、アルプスに吹く風も夏山の匂いをいっぱい運んで精一杯の夏山となりました。七倉尾根に咲く手形ちどり、コマクサ100種類以上の花達も今を盛りの満かん飾りとなりました。トキは7月12日に、ペンバサンは7月14日に入山。寿子、お父さん、そしてお馴染みのボランティアさん、皆さんの笑顔に会いたくて毎日お待ちしております。熱いお茶と歓迎の鐘の音が皆様をお待ちしております!ゆっくり安全な山旅であります
ように祈りつつ… 寿子
こんばんは〜船窪はお天気が続き、槍ヶ岳から立山、剣まで360度見渡せる最高の景色でした。大阪から井上さん、布団干しを手伝ってくださった寺さん。2泊して蓮華まで行ってきたTさん。常駐隊の方々とお酒を飲んで楽しい夜でした。天の川や満点の星の夜でした〜。大沼さんが登ってきて、ときちゃん誕生日おめでとうとシャンパンを持ってきてくださいました。すっかり忘れていました(笑)Fさんグループの方と皆さんで祝っていただき最高に嬉しかったです〜 皆さんありがとうございました〜。
山でお一人女性の方の事故もあり、常駐隊の方々も山は、本当に注意をしていただきたいと願った様子で、私たち小屋番も皆様が無事に小屋に着かれること、翌日もご無事を祈っております。しっかりお見送りしたいと思っております。梅雨明けも致しましたね〜
事故なく皆様、山を楽しんで船窪にもいらしてください★

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